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空母ジェラルド・R・フォード、8ヶ月と2回の延長を経て本国帰港へ

 新鋭空母フォードは長期にわたる地中海での任務を終え、本国に帰港するとUSNI Newsが伝えています。新装備のEMALSについてトラブルがないのか気になるところです。これだけ長期の展開の背景にはきめ細かい兵站業務があるのでしょう。また、乗員もタフでなければつとまりませんね。今のところこれが可能なのは米海軍だけでしょう。

Ships from the Gerald R. Ford Carrier Strike Group (GRFCSG) and the Bataan Amphibious Ready Group (ARG), and Hellenic Navy frigate HS Navarinon (F 461) sail in formation in the Mediterranean Sea, Dec. 31, 2023. US Navy Photo



ェラルド・R・フォード空母打撃群は、244日間の配備を終えて帰投すると、米第6艦隊当局が月曜日に発表した。

発表によると、USSジェラルド・R・フォード(CVN-78)は東地中海を出発し、ヴァージニア州ノーフォーク海軍基地に帰還する。▼「今後数日間で、USSジェラルド・R・フォード空母打撃群は予定通り母港に再派遣され、将来の展開に備える」と米第6艦隊の声明には書かれている。▼ノーフォーク海軍基地へのフォードの帰港は、揚陸艦USSバターン(LHD-5)とUSSカーター・ホール(LSD-50)の紅海から東地中海への移動に続くもので、USSメサ・ヴェルデ(LPD-19)は中東での5ヶ月の任務を終える、と先週USNIニュースは報じた。ARGには、編成を増強するために誘導ミサイル駆逐艦が加わると、防衛当局者2名がUSNIニュースに確認した。▼ドワイト・D・アイゼンハワー空母打撃群とその直衛隊は、バターン水陸両用即応集団と第26海兵遠征隊がイスラエル沖の存在部隊として再集合し、イエメン沖のアデン湾で活動中だ。▼

12月31日日曜日、バターンとフォードは東地中海で演習を行った。米第6艦隊は、フォードの帰投予定を発表していなかった。▼USNIニュースは当時、10月7日のハマス軍によるイスラエル攻撃の直後、フォードとその直衛隊は東欧の抑止任務から外され、紛争がイスラエル南部以外にも拡大することへのヘッジで、イスラエル近くに移動したと報じていた。▼オースティンは、10月17日に予定していたフォードの配備を延長し、11月中旬に再度配備した。フォード、誘導ミサイル巡洋艦USSノーマンディー(CG-60)、そして第8空母航空団が延長されている間、打撃群の他の艦船は東海岸に戻り、他の艦船は紅海での任務に再度ついた。▼フォードは当初、誘導ミサイル駆逐艦USSラマージュ(DDG-61)、USSマクフォール(DDG-74)、USSトーマス・ハドナー(DDG-116)と展開していた。▼このうちラマージュは12月3日にノーフォークに戻り、ハドナーは紅海で複数の攻撃ドローンを撃墜し、マクフォールは中東で広範囲に活動した。▼海軍によると、フォードはUSSザ・サリバンズ(DDG-68)、USSバルクレー(DDG-84)、USSデルバート・D・ブラック(DDG-119)と共に航行している。■

Carrier USS Gerald R. Ford Heading Home After 8 Months, 2 Extensions - USNI News

SAM LAGRONE

JANUARY 1, 2024 12:37 PM


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