2026年11月2日月曜日

米海軍艦艇の長期展開が状態化しており、艦艇の補修補給だけでなく乗員の休養で思わぬ弊害が現れている―ディエゴガルシア島の事例

 

長期展開する米海軍艦艇が艦艇・人員を疲弊させている

The port-call situation is wearing out Navy warships

ディエゴ・ガルシア島は、イランと戦う艦艇にとって唯一の安全な場所だが、艦艇に必要な整備を提供できない

これまで中東への寄港といえば、バーレーンでのモヒート飲み放題のブランチ、ドバイの巨大ショッピングモールの屋内スキー場での滑走、あるいはカタールでの砂漠サファリなどを意味していた。しかし、8ヶ月前に「エピック・フューリー作戦」が始まり、同戦域に展開する米軍艦艇には、基本的に選択肢がたった一つしか残されていない。約2,500マイル離れたディエゴ・ガルシア島だ。

士気にはあまり良くないが、その影響は、インド洋に浮かぶこの英国領の島で釣りに飽きて不満を募らす水兵だけにとどまらない。この人里離れたサンゴ環礁には、ペルシャ湾、地中海、太平洋の多くの港が提供できる埠頭インフラがない。海軍が長期展開や少ない寄港で艦隊を酷使するにつれ、戦闘艦艇は航海中の重要な整備を受ける機会を失いつつある。

「艦艇が名目上の7か月の展開期間を超え海外展開されると、艦上の装備が故障したり、摩耗したり、消耗する時間が長くなる。その結果、艦艇がやっと米国に戻ると、配備期間が7ヶ月を超えたため通常より多くの整備や修理作業が必要になる可能性がある」と、議会調査局(CRS)で40年以上にわたり海軍アナリストを務め、今年退職したロン・オロークは述べた。

「それにより、整備や修理にかかる時間とコストが増加する可能性がある。また、作業に要する時間が長引くことで、その他艦艇が予定通りに整備やオーバーホールに入れない事態も生じかねない。これが他の艦艇の整備遅延という連鎖反応を引き起こす恐れがある」

海上安全保障に精通した海軍士官もこれに同意し、「展開中の艦艇であっても、桟橋や補給艦に直接係留して『航海修理期間』と呼ばれる時間を確保し、故障箇所の修理、錆の除去、塗装などを行う必要がある」と指摘した。「こうした艦艇が10~12ヶ月も外洋に留め置かれると、予定されていたその他整備作業を欠くことになり、帰港時には本来あるべき状態よりはるかに損傷が進行していることになるだろう」

海軍自身も、空母「エイブラハム・リンカン」に関する最近のプレスリリースの中でこの問題に言及している。同艦は、約11か月に及ぶ展開を終え、遅れていたデポレベル整備を受けるため、母港を変更することになった。

「定期的なデポレベル整備は、海軍艦艇の供用期間を最大限に延ばし、艦隊の戦闘能力を維持し、近代性を保ち、国家を守る準備を整えておくものである。」

リンカンの321日間の展開――それに先立つジェラルド・R・フォードの326日間の展開――は、それぞれ連続航海日数と展開期間の記録を更新した。しかし、アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦は、こうした数字を大幅に上回る見込みだ。また、海軍当局は横須賀に残る家族に対し、当面の間、すべての艦艇が10~12ヶ月間の展開を行うことを想定しておくべきと伝えている。

海軍の広報担当は、「具体的な戦備率、作戦要件、戦力配分の検討、あるいは将来の戦力移動については言及しない。しかし、我々は海軍艦艇の耐用年数を最大化し、艦隊の戦闘能力を維持し、国家を守る態勢を整えるための定期的な整備に引き続き取り組んでいる」と述べた。

「品切れだ」

ドバイやバーレーンといった寄港地で水兵たちが利用できる高級ホテルや数百軒ものレストランとは対照的に、ディエゴ・ガルシアには軍用補給基地と、レストランが数軒あるだけの小さな町がある。また、この地域に展開する艦艇のほぼすべてが、同島を寄港地や補給拠点として利用しているため、店の棚に常に商品が並んでいるとは限らない。

1月に日本を出港した誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・フィン」は、数ヶ月に及ぶ航海を経てディエゴ・ガルシアに入港した。

「艦内売店に行くと品切ればかりなんです」と、ある水兵の配偶者が本誌に語った。「アイスクリームなら見つかるけど、日常生活に必要な日用品が手に入らないんです。」

その配偶者によると、同艦はイラン作戦で武器をすべて使い果たしたため、「弾薬が尽きた」状態で入港したという。「だから、一週間は補給に費やさなければならなかったのです。」

別の誘導ミサイル駆逐艦「マスティン」に乗船する水兵の配偶者は、4月に日本を出港して以来唯一の寄港の際、基地売店で夫が靴下は手に入れたものの、靴磨きは手に入らなかったと語った。

「すぐ必要なものを手に入れられるようと下船したのに、『何もなかった』と言っていた」と彼女は語った。「何もなかったのよ」

本誌取材に対し、その配偶者は、マスティンの乗組員にとって、この寄港は数ヶ月にわたる航海からの待望の休息に思えたが、下船直前に、当初の予定通り8月に帰還せず、2027年4月まで展開を継続することになったと告げられたと語った。

「悲しいことに、皆は上機嫌だったんですが」と彼女は語った。「でも、入港の前日にその悪い知らせを伝えられたせいで、ディエゴ・ガルシアでは本当に騒がしい事態になったと聞いています……。ディエゴ・ガルシアでのある夜、水兵2人がアルコール中毒で救急搬送される事態になりました。そのせいで、彼らは最後の外出許可の夜を棒に振ってしまったのです」

オロークは、この英国領の島について、「しばらく陸上に滞在し、ある程度の休息・娯楽(R&R)活動を行う機会は提供してくれる。しかし、ディエゴ・ガルシアでR&Rを楽しむ選択肢は、シンガポールや地中海沿岸の港など他の寄港地に比べてはるかに限られている」と述べた。

パシフィック・フォーラムのラルフ・コッサ会長は、より率直な意見を述べた。「もしこれが10ヶ月間で得られる唯一の休息・娯楽なら、私を撃ち殺してほしい」と彼は語った。

郵便の遅延

水兵たちは家族や友人に物資を送るよう依頼しているが、郵便が駆逐艦に届くまでに3ヶ月から6ヶ月かかっていると、配偶者たちは語った。

マスティン乗組員の配偶者は6月末に夫に6箱送ったが、夫は9月に1箱を受け取り、残りは10月に届いた。ジョン・フィンの配偶者は、小包数個が夫に届くまでに4ヶ月かかり、中には「届くまで6ヶ月以上かかったものもあった」と語った。

「夫に同じものを3回も送ってしまった気がする。まあ、そのうちの一つが今後2、3ヶ月以内に届いてくれればいいし、残りがいつ届いても、とにかく山ほどあることになるわね。誰かと分け合えばいいわ」

両配偶者とも、郵便の遅延を踏まえ、今後の選挙で水兵たちが投票できるかどうかについて懸念を表明した。ジョン・フィン乗組員の配偶者によると、過去に何度も派遣経験のある夫は、「投票についての話しは一切ない。そんな時間がないからだ。そもそも誰もやりたくないような雑用で忙殺されており、話し合う時間すらない」と語ったという。

対照的に、空母「ジョージ・ワシントン」に乗艦する水兵たちは、概して「米国本土から送られた郵便物は数週間以内に届く」と、同艦の広報担当であるボビー・ディクソン中佐は本誌に語った。「ただし、海外展開の場合は、これより時間がかかることもある。我々は兵站チームと連携して郵便の遅延を最小限に抑え、すべての軍人が投票権を行使できるよう尽力している。」

整備

海軍艦艇は、他の乗り物と同様に、稼働を続けるためには一定程度の整備が必要だ。修理には、基本整備、中間整備、デポ整備の3レベルがある。

展開中の艦艇は、塩水や海風による負荷にさらされており、長期間にわたり頻繁に使用されると、摩耗や破損が生じやすくなる。また、横須賀を拠点とする前方配備の駆逐艦――「ジョン・フィン」や「マスティン」など――は通常、数ヶ月間海上任務に従事した後、数ヶ月間の整備のため母港に戻るサイクルで運用されてきた。

しかし現在、これら2隻の駆逐艦は海上任務に1年以上もつく予定となっており、その結果、予定されていた5ヶ月間の造船所での整備期間の開始時期を逃すことになる。また、マスティン乗組員の配偶者によると、同艦は展開に向けて出航する直前に、母港をカリフォーニア州サンディエゴから横須賀に移したが、その時点で整備上の問題を抱えたままだったという。

「整備記録は100%空欄ではなかった」上、「整備のため帰港すべき」事項が数多くあったと彼女は述べた。にもかかわらず、同艦は日本へ向かうよう指示された。

また、乗組員たちには、唯一の寄港地での停泊は整備を行うために計画されたものだと伝えられていたものの、「ディエゴ・ガルシアに行っても何も修理されなかった。……桟橋に接岸することさえなかった」という。

オロークは、中間整備およびデポ整備の遅延には結果が伴うと述べた。

「海軍全体の海外展開比率が、想定モデルで定めた水準を上回る状態が一定期間続けば、その先には代償を払わざるを得なくなる時期が訪れる。つまり、前の期間の不足分を補うために、展開可能な海軍の割合が想定モデルで定められた水準を下回ることになる」。

これは新しい問題ではない。

「数年前、海軍は通常水上艦の整備において窮地に陥った。その一因は、作業の計画、スケジュール、資金調達が過小評価されていたことにある。それ以来、海軍は長年にわたり、通常水上艦の整備におけるこの窮地から脱却しようと取り組んできた。艦艇の長期展開による艦艇の整備・修理スケジュールの乱れは、海軍がその窮地から脱却するという課題をさらに困難にする可能性がある」とオロークは指摘した。

海軍は艦艇で必要な整備を行わなければならない。しかし、海軍がこれほど多くの艦艇を作戦地域に展開し続けている限り、それが実現する可能性は低いと、別の海軍専門家は指摘した。

「その結果、先送りされた整備はさらに深刻な問題となり、部品や装備が予定より早く摩耗したり破損するといった連鎖反応を引き起こすのです。結局、これらの艦艇は予定された退役時期よりずっと早く、耐用年数を迎えてしまうことになるだろう。」■


PAC-3整備施設をポーランド国内に設置すると米国防総省が決定した―ウクライナへの円滑なミサイル供与も視野に入れているのか

 

米国防総省はPAC-3整備施設をポーランドに設営すると決定

Defense Department selects Poland for new PAC-3 maintenance facility 


米国は、ペイトリオット迎撃ミサイルの修理体制の拡大と迅速化を目的とした新施設の建設を発表した

信頼性試験でのPAC-3ミサイルの発射。(米陸軍)

ワシントン発 —新たな ペイトリオット・アドバンスト・キャパビリティ3(PAC-3)ミサイル整備施設が ポーランドに設置されることになると、国防総省は本日 発表した。

「NATOの東部戦線にこの極めて重要な維持能力を確立するため国家資源を投入することで、同盟国は明確なメッセージを発信している。すなわち、同盟は団結しており、抑止力を真剣に受け止めており、言葉を行動で裏付ける準備ができているということだ」と、調達・維持担当国防次官マイケル・ダフィーは本日、国防総省のプレスリリースで述べた。

施設は、ロッキード・マーティンのPAC-3ミサイルに対する整備、修理、オーバーホール能力を提供し、これにより「ターンアラウンド時間を劇的に短縮し、重要な補給線をさらに確保する」と発表文に記されている。ドイツ、オランダ、スウェーデンも、「重要なサプライチェーン」の統合を通じ、新施設を支援する予定だ。

「この地域ハブは、同盟国の航空・ミサイル防衛部隊全体の作戦準備態勢を大幅に強化し、危機発生時の迅速な増強能力を確保するとともに、NATOの東部戦線における信頼性の高い集団的抑止力を強化する」と発表文にある。

NATOの各国軍備局長会議の席上で発表されたこの内容は、ポーランドのウワディスワフ・コシニャク=カミシュ国防相が7月のソーシャルメディア投稿で、ポーランドがPAC-3整備施設を欧州に設置する合意に参加すると明らかにしたことを受けたものだ。コシニャク=カミシュ国防相の投稿では、施設の設置場所は不明だった。

「同盟国の投資と世界トップクラスの米国の防衛技術を融合させ、大西洋横断的な産業能力を直接的な戦闘力へ転換する――発射装置にミサイルを常備させ、重要な作戦を維持し、NATO同盟国が即座に戦闘に臨める態勢を確保する」と、米国防総省は本日の発表で記した。

ポーランドの施設はPAC-3ミサイルの製造を担当するわけではないが、今回の発表は、ロシアとの戦争が続くウクライナに対し、ペイトリオット迎撃ミサイルのライセンス生産を行う方法で選択肢を検討していると、国防総省当局者が以前述べていたことに続くものである。

本日発表された施設は、欧州初のペイトリオット工場ではない。2024年後半、 建設が開始された南ドイツの施設は、NATO加盟国向けに1,000発以上のPAC-2迎撃ミサイルを生産する。この施設はドイツ、オランダ、スペインが 約60億ドル規模の契約に基づき設立した。■


2026年11月1日日曜日

西太平洋の海洋安全保障ニュースのまとめ(10月26日-30日(

 

USNIニュース「西太平洋パルス」:2026年10月30日


日本周辺

2026年10月26日、演習「キーン・ソード(KS27)」の一環として、ハリファックス級フリゲート艦HMCSレジーナ(FFH 334)との乗組員交換が行われた際、カナダ王立海軍の乗組員がニミッツ級空母USSセオドア・ローズベルト(CVN-71)を見学した。米海軍写真

空母「セオドア・ローズベルト」(CVN-71)は月曜日、「キーン・ソード27」(KS27)演習の一環でカナダ海軍のフリゲート艦「レジーナ」(HMCS FFH 334)と乗組員交換を行った。日米二国間演習「キーン・ソード27」は10月19日に開始され、その大半が日本の南西部海域で行われた後、木曜日に終了した。

セオドア・ローズベルト空母打撃群は、空母セオドア・ローズベルト(搭載空母航空団(CVW)11)、巡洋艦チョシン(CG-65)、駆逐艦ポール・ハミルトン(DDG-60)およびディケーター(DDG-73)で構成されている。

2026年10月24日、ニミッツ級空母「セオドア・ローズベルト」(CVN-71)に配属されている米海軍の甲板員レイラ・ラム一等水兵が、ヘンリー・J・カイザー級艦隊補給艦「USNSティペカヌー」(T-AO 199)との海上補給中に係留索を巻き取っている。米海軍写真

土曜日の早い時間帯、セオドア・ローズベルトは演習の一環として、艦隊給油艦USNS ティペカヌー(T-AO-199)と海上補給を実施した。

本演習は日米間の二国間演習であるが、パートナー諸国も招請された。自衛隊から約4万5,000名、米軍から1万1,000名の隊員に加え、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、ニュージーランド、フィリピンからの部隊(人数は不明)が参加し、大韓民国および英国からのオブザーバーも同席した。

演習には、セオドア・ローズベルト空母打撃群(CSG)を含む計260機の航空機と40隻の艦艇が展開された。演習活動には、日曜日に陸上自衛隊の日出生台演習場( 日曜日、遠征作戦訓練群および海兵隊第3師団第3偵察大隊による沖縄での海上作戦が月曜日に行われ、さらに海兵隊第3後方支援群第3上陸支援大隊と陸上自衛隊との間で沖縄における二国間の護送船団作戦が月曜日に行われた。

フィリピン海

台湾国家安全会議のジョセフ・ウー事務総長が投稿した図表によると、水曜日の時点で、遼寧空母打撃群はフィリピンの主要島ルソン島の東側のフィリピン海で活動している。この打撃群には、空母CNS 遼寧(16)、巡洋艦CNS 鞍山(101)およびCNS 無錫(104)、駆逐艦CNS 淮南(123)が含まれている。

横須賀

2026年10月26日、ワスプ級強襲揚陸艦「マキン・アイランド」(LHD-8)が、日本・横須賀の艦隊活動司令部(CFAY)に入港した。米海軍写真

「マキン・アイランド」強襲揚陸群は、整備と補給のため月曜日に横須賀艦隊活動司令部(CFAY)に入港した。この上陸準備群(ARG)には、強襲揚陸艦「マキン・アイランド」(LHD-8)、揚陸艦「アンカレッジ」(LPD-23)および「ジョン・P・マーサ」(LPD-26)、ならびに搭乗している第13海兵遠征部隊(MEU)が含まれている。

地元の艦船ウォッチャーによると、セオドア・ローズベルト空母打撃群(CSG)に所属する巡洋艦「チョシン」(CG-65)は日曜日CFAYに入港し、水曜日出港した。地元の艦船ウォッチャーによると、駆逐艦「ハワード」(DDG-83)は土曜日にCFAYへ帰港した。

海上自衛隊の訓練艦隊は土曜日に海上自衛隊横須賀基地へ帰港し、161日間にわたる訓練航海を終えた。訓練艦隊は、訓練艦「かしま」(TV-3508)および訓練艦兼駆逐艦「やまぎり」(TV-3515)で編成し、アイスランドやカナダへ航海し、ニューヨークで開催された「国際海軍レビュー(INR)250」に参加した。

地元の艦船ウォッチャーによると、金曜日に、遠征高速輸送艦USNSシティ・オブ・ビスマーク(T-EPF-9)とオーストラリア海軍フリゲート艦HMASスチュアート(FFH153)が横須賀に入港した。

宮古海峡

火曜日、中国のY-9電子情報収集(ELINT)機1機が東シナ海から飛来し、沖縄と宮古島の間の海域を通過しフィリピン海に入った。同機は奄美大島の南まで飛行した後、引き返して東シナ海に戻った。航空自衛隊南西航空防衛司令部の戦闘機が、Y-9を迎撃するため緊急発進した。

また火曜日には、中国人民解放軍海軍の巡洋艦「ラサ」(102)と艦隊給油艦「ケケシリフ」(903)が、宮古島の北東140キロメートル(87マイル)の地点で南東に向かって航行しているのが確認され、その後、沖縄と宮古島の間の海域を南東へ進み、フィリピン海に入った。海上自衛隊のP-3Cオライオン哨戒機が、中国人民解放軍海軍の艦艇を追尾した。

同日、中国人民解放軍海軍の駆逐艦「西寧」(117)とフリゲート艦「延昌」(546)が、久米島の南西70キロメートル(43マイル)の地点で確認された。これらの艦艇はその後、海上自衛隊第5艦隊群所属のP-3Cオライオン海上哨戒機による監視下で、沖縄と宮古島の間の海域を南東へ航行し、フィリピン海に入った。

2026年10月28日のBZK-005偵察用無人航空機。統合幕僚監部提供の写真

水曜日、中国のY-9電子情報収集機とBZK-005偵察用無人航空機が東シナ海から飛来し、沖縄と宮古島の間の海域を通過してフィリピン海に入った。これらの航空機と無人機は北東方向へ飛行した後、引き返し、同じ経路で東シナ海へ戻った。これに対し、航空自衛隊南西航空方面隊は戦闘機を緊急発進させた。

木曜日、中国のTB-001偵察用無人機が東シナ海から飛来し、宮古島と沖縄の間の海域上空を通過してフィリピン海に入った。その後、同無人機は北東方向へ飛行し、周回哨戒を行った後、同じ経路で東シナ海へ戻った。

また木曜日には、東シナ海からY-9哨戒機が飛来し、同様に宮古島と沖縄の間の海域上空を通過してフィリピン海に入った。その後、Y-9は北東へ飛行し、東シナ海へ戻った。これに対し、航空自衛隊南西航空方面隊の戦闘機が緊急発進した。

東シナ海

水曜日、中国のY-9哨戒機が中国から東シナ海の丹後諸島の南西海域へ、続いて沖縄の北西海域へと飛行した後、中国方面へ引き返した。これに対し、航空自衛隊南西航空方面隊の戦闘機が、Y-9を迎撃するために緊急発進した。

大隅海峡

2026年10月27日、大隅海峡において、巡洋艦「CNS東莞(109)」、駆逐艦「CNS包頭(133)」、フリゲート艦「CNS徐州(530)」、および中国海警局の船舶「CCG 2307」からなる中国人民解放軍海軍(PLAN)と中国海警局の合同部隊が確認された。統合幕僚監部提供写真

火曜日の午前10時、口之江良島の西200キロメートル(124マイル)の地点で、中国人民解放軍海軍(PLAN)と中国海警局の合同任務部隊が東に向かって航行しているのが確認され、その後、九州本島と種子島を隔てる大隅海峡を東へ通過して太平洋へ進出した。この任務部隊には、巡洋艦「東莞」(109)、駆逐艦「包頭」(133)、フリゲート艦「徐州」(530)、および中国海警局の船舶「CCG 2307」が含まれていた。

海上自衛隊の駆逐艦「しらぬい」(DD-120)、掃海艇「たかしま」(MSC-603)、P-1哨戒機が、中国艦艇の航行に随伴した。これは統合幕僚監部の報道発表によるものである。また、同発表は、中国海警局の船舶が中国海軍の艦艇と共に日本周辺で活動していることを日本が公表したのは今回が初めてである。

中国人民解放軍海軍の東調級監視船「裕恒星」(798)は木曜日、大隅海峡を西進して東シナ海に入った。同船はそれ以前に、午後2時頃、九州本島の戸井岬の南東60キロメートルの海域で西進しているのが確認されていた。海上自衛隊の駆逐艦「こんごう」(DDG-173)および駆逐艦「あぶくま」(DE-229)が、10月17日から18日にかけて、同中国海軍艦艇に随伴した。「裕恒星」は10月17日から18日にかけて、大隅海峡を東進して太平洋に入った

対馬海峡

ロシア海軍の監視艦「カレリア」(535)は、2026年10月27日から28日にかけて、対馬海峡を南西方向へ通過した。日本統合幕僚監部提供の写真

ロシア海軍の監視艦「カレリア」(535)は、火曜日から水曜日にかけて対馬海峡を南西方向へ通過し、東シナ海に入った。このロシア艦は、火曜日に対馬の北東約80キロメートル(50マイル)の地点で南西に向かって航行しているのが確認されていた。海上自衛隊の掃海艇「広島」(MSC-601)および第4艦隊航空団所属のP-1哨戒機が、このロシア艦を監視した。

オホーツク海

ロシア国防省は2026年10月28日、ロシアの原子力弾道ミサイル潜水艦(SSBN)「RFSジェネラリシムス・スヴォーロフ」(K-553)が「ブラヴァ」大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと発表した。ロシア国営通信タス(TASS)の画像

ロシア国防省は水曜日、ロシアの原子力弾道ミサイル潜水艦(SSBN)RFSジェネラリシムス・スヴォーロフ(K-553)が、ロシア北西部のアルハンゲリスク州にあるチジャ試験場で「ブラヴァ」大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したと発表した。同省はまた、発射の様子を収めた動画も公開した。国営メディアタス通信が提供したこの動画には、潜水艦が潜航中にICBMが発射される様子が映し出されている。

韓国・群山(クンサン)空軍基地

2026年10月23日、「フリーダム・フラッグ26-2」演習中、第5偵察飛行隊に所属する米空軍のU-2「ドラゴン・レディ」と、第8戦闘航空団に所属する米空軍のF-16「ファイティング・ファルコン」が、大韓民国上空を編隊飛行している。米空軍提供の写真

米空軍と韓国空軍は月曜日、「フリーダム・フラッグ26-2」演習の一環として、2週間にわたる航空戦力演習を開始した。この演習は年2回実施されるもので、米韓同盟軍の相互運用性を高め、対応能力を強化し、地域の安定に寄与することを目的としている。

北朝鮮・元山

朝鮮中央通信(KCNA)の画像

韓国合同参謀本部によると、北朝鮮は木曜日現地時間午後12時30分、元山から短距離弾道ミサイル(SRBM)10発を日本海に向けて発射した。これらのSRBMは250キロメートル(155マイル)を飛行した。

木曜日の発射は、同日、非公開の場所で行われた無人技術展示会において、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)指導者に向けた火力実演の一環であったとみられる。国営メディアである朝鮮中央通信(KCNA)が公開した写真には、実演中に北朝鮮の600mm多連装ロケット発射機による一斉射撃の様子が写っており、同発射機のロケットはSRBMに分類される。

南シナ海

2026年10月23日、海上協力活動(MCA)のため編隊を組むフィリピン沿岸警備隊の哨戒艦BRPスルアン(MRRV-4406)、海上自衛隊の駆逐艦「きりさめ」(DD-104)、および米国沿岸警備隊のカッターUSCGCバーソルフ(WMSL-750)。米国第7艦隊が公開した写真

フィリピン軍、海上自衛隊、と米国沿岸警備隊は土曜日、南シナ海のフィリピン排他的経済水域(EEZ)内で多国間の海上協力活動(MCA)を実施した。

フィリピンは、フィリピン海軍のフリゲート艦BRP ディエゴ・シラン(FFG-07)およびフィリピン海軍のAW159ワイルドキャットヘリコプターを配備し、 フィリピン沿岸警備隊の巡視船「BRP スルアン」(MRRV-4406)およびフィリピン空軍のC208キャラバン機を派遣し、海上自衛隊の駆逐艦「キリサメ」(DD-104)および米国沿岸警備隊のカッター「USCGC バーソフ」(WMSL-750)と合同演習を実施した。

「この活動は、自由で開かれたインド太平洋を支援するための地域および国際協力の強化に向けた、我々の実証済みの共同の決意を改めて示すものである」と、この活動に関する米第7艦隊のプレスリリースには記されている。

マラッカ海峡

2026年10月25日、マラッカ海峡で行われた航空機消火訓練中、インディペンデンス級沿岸戦闘艦「USSチャールストン」(LCS-18)に配属されている電気士1等兵曹ペリー・ジョーンズ(右)とガスタービンシステム技術士1等兵曹エピファニオ・マカヤンが、MH-60Sの火災状況を点検している。米海軍写真

沿岸戦闘艦「チャールストン」(LCS-18)は日曜日、マラッカ海峡で活動した。「チャールストン」は、米第7艦隊の作戦海域で活動する予定通りの展開中であり、駆逐艦隊(DESRON)7に配属されている。

西オーストラリア州

ヴァージニア級高速攻撃型潜水艦「コロラド」(USS Colorado、SSN-788)は、2026年10月27日、オーストラリア、英国、米国の3カ国による安全保障協定「AUKUS」を支援するための計画的な潜水艦整備期間(SMP)のため、西オーストラリア州のHMASスターリングに到着した。米海軍写真

高速攻撃型潜水艦「コロラド」(SSN-788)は、火曜日、西オーストラリア州のHMASスターリングに到着し、予定されていた1か月にわたる整備期間を開始した。今回の寄港は、AUKUS発足以来、西オーストラリア州における4回目の潜水艦整備期間となる。

この記事は、ジルハン・マハジールが執筆した。



U.S. Naval Institute Staff

U.S. Naval Institute Staff


2027年の台湾戦勃発を想定して準備を進める米太平洋陸軍

 米太平洋陸軍は台湾をめぐる戦争の来年勃発の可能性に備える

US Army Pacific plans for possibility of war over Taiwan next year 

2026年10月27日、ホノルルで開催された「TechNet Indo-Pacific」会議で演説する米陸軍太平洋軍司令官のロナルド・クラーク将軍。(ワイアット・オルソン/『スターズ・アンド・ストライプス』)

USARPAC shoulder sleeve insignia 

ハワイ州ワイキキビーチ発――米陸軍太平洋軍は、中国が来年、軍事力で台湾を制圧する能力――そしておそらくその意図――を持つ前提で、インド太平洋戦域の準備を整えていると、同軍の司令官が火曜日に述べた。

いわゆる「デビッドソン・ウィンドウ」がもたらす脅威は「依然として有効である」と、ロナルド・クラーク大将はホノルルで開催された「TechNet Indo-Pacific」会議の聴衆に語った。▼2021年、当時米インド太平洋軍司令官だったフィリップ・デビッドソン提督は、上院委員会に対し、中国は2027年までに台湾を武力制圧する軍事能力を獲得する軌道に乗っていると述べていた。▼中国がその能力を獲得するまでの2027年までの6年間は、広く「デビッドソン・ウィンドウ」として知られるようになり、こうした侵攻を阻止または妨害することを目的として、太平洋地域における米国の防衛予算編成や戦略の指針となってきた。▼中国は、自国の南東沿岸のすぐ沖合に位置する自治民主主義国家である台湾を、北京の支配下に置かなければならない「離反した省」と見なしている。▼米国は台湾に武器を供給しているが、中国が侵攻を試みた場合の対応については曖昧な姿勢を保っている。▼2023年にジョージタウン大学で開催されたイベントで、ウィリアム・バーンズ元CIA長官は、米国情報筋によると、習近平国家主席が軍に対し、2027年までに台湾への侵攻を成功させる準備を整えるよう指示していたと述べた。▼しかし、今春、国家情報長官室が発表した年次脅威評価報告書では、台湾に対する脅威は差し迫ったものではないと明記された。▼「中国指導部は現在、2027年に台湾侵攻を実行する計画はなく、統一を達成するための明確なタイムラインも持っていない」と報告書は述べている。▼会議で、クラーク大将は「デビッドソン・ウィンドウ」が依然として妥当であるか尋ねられ、「米陸軍太平洋軍(USARPAC)としては、答えは『はい』だ」と彼は述べた。▼クラーク大将は、これまで6年間の期間を「『この日までに準備を整えなければならない』と線を引き、目標を定めるための期間」と説明した。▼「そこで我々は、『アーミー・レディ・フォワード(Army Ready Forward)』と呼ばれる戦域設定に向けた戦略的アプローチに着手した」と彼は語った。▼「レディ・フォワード」の下、陸軍太平洋軍は、中国に最も近い島嶼チェーンにおいて、国際日付変更線西側に装備、物資、要員をローテーション方式で配置しているとクラーク大将は述べた。▼最も差し迫った課題は、特に自律システムに関して、「極めて高度なシステムと、手頃な価格で大量生産可能な代替案」との適切なバランスを見出すことだと彼は語った。

ワイアット・オルソンはホノルル支局に所属し、2014年からインド太平洋地域の軍事・安全保障問題について報道している。2011年から2013年までは東京を拠点に、『スターズ・アンド・ストライプス』紙の太平洋担当巡回記者を務めた。2006年から2009年までは中国でフリーランスのライターおよびジャーナリズム講師として活動していた