2026年11月4日水曜日

一年超にわたる長期海上展開がこれからの米海軍の「新状態」になる―艦艇のみならず、乗員や整備補給能力へのしわ寄せが顕著になり、結局戦力低下につながるのではないでしょうか

 

1年にわたる艦艇展開が米海軍の「新常態」となるのか?

Are yearlong deployments the Navy’s new normal?


当局は日本を母港とする水兵の家族にそう伝えている。日本からは駆逐艦2隻が12か月・14か月の巡航を予定している。

米海軍の駆逐艦「ジョン・フィン」が1月に母港を出港した際、乗組員は3月には帰港できると予想していた。しかし、延長に次ぐ延長が重ねられ、家族には、14か月の展開を経て来年3月に帰還する見込みだと伝えられている。

同じくアーレイ・バーク級駆逐艦「マスティン」は今年、母港を変更し、2月にサンディエゴを出港して3月に横須賀に到着した。乗組員たちが艦を降りた際、「明日」にも再出動する準備をしておくよう告げられた。

「マスティン」は実際に4月に日本を出港し、8月に終了する予定だった展開に就いた。しかし現在、乗組員たちは2027年4月に帰還することになると伝えられていると、ある乗組員の配偶者が本誌に語った。

空母「エイブラハム・リンカン」の記録を更新した322日よりも1ヶ月以上も長いこれらのマラソン並の展開は、米軍艦艇にとって「新常態」となるかもしれない。先週、海軍当局者は横須賀に残る家族に対し、当面の間、国内・海外を問わず、すべての艦艇の展開および哨戒任務は10~12ヶ月間続くことになると伝えた。

この発言について問われた海軍の広報担当は本誌に対し、「作戦上の機密保持のため、将来の作戦や移動について言及しないことが米海軍の方針」と述べた。

しかし先月、海軍作戦部長ダリル・コードル大将は、「必要な海軍を拡大できる」まで、乗組員とその家族は「より長期の展開」を覚悟すべきと述べた。同軍の戦闘部隊は艦艇約290隻で構成されており、2年前の295隻から減少しているものの、10年前の約275隻からは増加している。

「新アメリカ安全保障センター(CNAS)」の研究担当副所長キャサリン・クズミンスキーは、ここ数十年、海軍は概ね6~7ヶ月間の展開を維持してきたが、それは絶対的な方針ではないと述べた。しかし同氏は、「現在、その約束は破られている」と指摘した。

「もちろん、作戦上の必要性や要請次第ではあるが、軍人と家族は、進行中の作戦において課される要件に応えることには全面的に賛同していると思う」とクズミンスキーは述べた。「海軍がこの問題を緩和できる一つの方法は、実際に最初から長期化を公約し、軍人とその家族に対して明確に伝えることだ。」

リンカン艦上の乗員の苦境に関する最初の報道が浮上すると、他の軍種や過去の紛争に従軍した退役軍人の一部が、自分たちが経験したより長期の派遣についてすぐにネット上に投稿した。しかしクズミンスキーによれば、問題は派遣期間の長さそのものではなく、「当初の説明と実際の状況との間の不一致」にあるという。

その不一致は、横須賀を拠点とする数隻の「前方展開」型誘導ミサイル駆逐艦の一つであるジョン・フィンにおいて特に顕著である。他の海軍艦艇は通常、約6ヶ月間展開した後、1年間母港に戻る傾向があるのに対し、前方展開艦は通常、1回につき2~3ヶ月間出航し、その後2~3ヶ月間母港に戻って整備を行った上で、再び出航する。こうした展開は、同地域における艦艇の戦闘準備態勢を維持し、中国からの侵略を阻止し、「自由で開かれたインド太平洋」を維持することを目的としている。

昨年、ジョン・フィンは6月に同地域への「通常の」展開のため出港し、11月初旬に帰港した。しかし、その後の2か月の大半は、再出航に向けた慌ただしい準備に費やされた。

「実際に彼に会えたのは、合計たったの20日だけでした」と、同艦に乗船する水兵の配偶者は本誌に語った。

1月初旬、同艦は再び出航した。当初の予定では、45日から60日程度の展開となる見込みだった。同艦はインド洋に向かい、ヴェネズエラの石油タンカーへの臨検に関与した後、「エピック・フューリー」作戦が始まる直前にアラビア海へ移動するよう指示を受けた。

同艦はイランに対する初期攻撃の一翼を担ったと配偶者は述べ、「今も現地にいる」という。

今月初め、乗組員たちは2027年3月までは帰国できない可能性が高いと告げられた。

「基地に放置された車の中には、レッカー移動され、その後スクラップにされるようステッカーが貼られたものもある。だから、戻ってきても車がない乗組員もいるだろう」と、配偶者は語った。「彼らは冬に出動した。基地外に住む独身水兵の中には、家やアパートを1年以上も放置したままにしている者もいる。冬に出発した際、暖房を『常時稼働』モードのままにしておいたが、やがて夏がやってきた」。水兵たちは「帰国したら、持ち物がすべて台無しになっている」と分かっている。

家族にとっては、親の一人がいない状態が1年以上も続くことになり、長期派遣に向けた準備も何一つできていない。

「子供たちにとって本当に胸が張り裂けるような思いでした」と配偶者は語り、基地内では「メンタルヘルス支援はほぼ皆無」だと付け加えた。派遣期間は「駆逐艦として前代未聞」だと彼女は述べた。

フィン事例は極端だが、横須賀を拠点とする駆逐艦で決して珍しいことではない。

米国防総省のメディアサイト「DVIDS」に掲載された写真によると、「ラファエル・ペラルタ」は11月にフィリピン海、12月に南シナ海、そして1月8日に再びフィリピン海に姿を見せた。その後、帰港せず4月に中東へ向かい、現在も同地に留まっている。家族たちには、2027年4月までは帰港を見込まないよう伝えられている。

4月にインド太平洋海域で数時間にわたり動力と推進力を喪失した駆逐艦ヒギンズは、修理後に展開を継続し、現在インド洋で活動中。駆逐艦ミリウスは2月に日本を出港し、3月以来中東に滞在したままだ。

マスティンは2月に以前の母港サンディエゴを出港し、3月に日本に到着した。通常、乗組員には母港変更に伴い、特に海外転属の場合、家族の引越しや新居への定着を支援するため30日間の猶予が与えられており、家族の大半は艦船が到着するまで引越しを待っていた。しかし、「艦が着岸した瞬間、夫が艦から降りてきて、『明日出発する準備をしておかなければならない』と言った」と、マスティンの配偶者の一人が本誌に語った。

同艦は、ソナーの不具合により専門家を呼び寄せて修理する必要があったため、新しい母港に数週間留まったが、その間、乗組員たちはいつでも出航できる態勢を整えておく必要があったため、休暇は与えられなかったと、配偶者は語った。彼らは4月に出航し、8月に帰港した後、年末の休暇期間中に再び出航し、2月から始まる数ヶ月にわたる定期整備に入る予定だった。

しかし、8月になると、艦長は乗組員に「あと1ヶ月ほど」出航状態が続くと伝えたと、配偶者は語った。数週間前、乗組員は2027年4月まで帰還できないと告げられた。

この状況は、乗組員や家族にとってさらに苛立たしいものとなっている。というのも、同艦は展開期間のほぼ全期間をインド洋で「予備艦」として過ごしてきたからだ。

「彼らは封鎖線には入っておらず、いわば次番手として、ただそこで待機しているだけなんです」と彼女は語った。

この区別により、マスティンの乗組員は戦闘手当や給付金を受け取ることができない。

「彼らが忘れ去られていると感じているのは分かっています」と彼女は述べた。

ジョン・フィンの乗組員の配偶者は、リンカンの長期展開に関するメディアの報道を目にする一方で、同艦を支援している他の艦艇が「置き去りにされている」ことを知っているため、家族や乗組員にとって苛立たしい状況だと語った。

「長期展開なら私にも耐えられる」と彼女は言った。「問題なのは、これがいつ終わるのかという答えがないことだ。……なぜ艦艇を交代させないのか? それなら、なぜ私たちはそこにいるのか?なぜ前線展開中の艦艇より先に、本国の艦艇を帰還させているのですか?」

艦艇が交代されていない理由についての質問に対し、海軍の広報担当は、「国防総省は世界的な戦力管理について慎重かつ周到なアプローチをとっており、各戦域におけるリスクと当面の作戦上の要件とのバランスを絶えず図っている」と述べた。

クズミンスキーは、長期展開が常態化していくのであれば、海軍が水兵やその家族に対し、今後どのような状況になるかを率直に伝えることが重要だと述べた。

しかし、この状況は別の問題も浮き彫りにしている。海軍には、正式承認された文民の海軍長官がいない。「海軍長官とは、基本的に、事態の進捗状況について議会に対して説明責任を負う人物である」と彼女は述べた。

「これが『新常態』なのか? どのように対処しているのか? 水兵たちをどう備えさせるのか? 家族をどう備えさせるのか? 艦艇をどのように備えさせるのか?」海軍長官がいなければ、こうした重要な疑問に答えることは難しいと彼女は指摘した。■


0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントをどうぞ。