2026年6月28日日曜日

日本がMQ-9BにAEWレーダー機能の追加を検討中 ― P-1の補完という当初の想定から役目が広がりそうで、人員不足の自衛隊には無人装備はありがたい効果を生みそうです

 GA-ASI and Saab Will Demonstrate AEW&C on MQ-9B in 2026

AEW&Cポッドを搭載したMQ-9Bのイメージ図。ジェネラル・アトミックス社提供。

日本がMQ-9B「シーガーディアン」ドローンへAEWレーダーポッド搭載を検討

Japan considers AEW radar pod for MQ-9B SeaGuardian drones


  • Naval News

  • 2026年6月69日公開

  • 文:稲葉義泰


https://www.navalnews.com/naval-news/2026/06/japan-considers-aew-radar-pod-for-mq-9b-seaguardian-drones/


2026年5月18日、読売新聞は自衛隊が無人航空機(UAV)に空中早期警戒(AEW)レーダーシステムを搭載することを検討していると報じた。

同紙によると、この動きは、今年後半に改定が予定されている「安全保障三文書」の改定版に、日本の太平洋側における監視・監視能力の強化を盛り込むという日本政府の計画と関連している。

特に、日本政府は2017年以降、台湾とフィリピンの間の海峡であるバシー海峡を通過し、太平洋へ進出する中国軍の爆撃機について、懸念を強めている。さらに、2025年には中国の空母2隻が西太平洋で長期展開を行ったことで、中国海軍艦艇だけでなく、空母搭載戦闘機の活動についても、綿密な監視が必要であることが浮き彫りになった。

その結果、日本の防衛省・自衛隊は、これまで「防衛の空白地帯」と見なされていた太平洋沿岸地域で防衛態勢を急速に強化している。

同報告書では、航空機搭載型早期警戒レーダー(AEW)システムを搭載する無人機(UAV)の候補として、海上自衛隊が運用を計画中のMQ-9B「シーガーディアン」が具体的に言及された。米国のジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)が開発したMQ-9Bは、電気光学センサー、信号情報収集用アンテナ、海上監視レーダーシステムを搭載した無人海上哨戒機であり、24時間以上空中に留まりながら、幅広い情報を継続的に収集することが可能だ。

海上自衛隊は2024年末、有人機である川崎重工業製のP-1哨戒機が現在担っている任務を補完し、一部を代替するプラットフォームとしてMQ-9Bを選定した。同機は鹿児島県の鹿屋航空基地および青森県の八戸航空基地を拠点とする予定である。当初、2027年度には、監視・監視任務の運用手順を確立するため、民間請負業者により2機のMQ-9Bが鹿屋で運用される。その後、2028年度以降にさらに2機のMQ-9Bが配備され、海上自衛隊が直接運用する機体は計4機となる。日本は最終的に23機のMQ-9Bを調達する計画である。

MQ-9Bに搭載されるとされるAEWレーダーは、スウェーデンの大手防衛企業であるサーブがGA-ASIと共同開発したポッド型レーダーシステムと考えられている。

この先進的なセンサースイートは、MQ-9Bの左右の主翼下に2基のレーダーポッドに搭載され、ほぼ360度の監視範囲を実現する。同システムは、300キロメートルを超える距離にある航空機やミサイルを検知できると報じられている。検知された目標に関する情報は、Link16戦術データリンクや衛星通信を介して、味方部隊や指揮管制センターと共有される。

しかし、前述の通り、海上自衛隊が当初MQ-9Bを導入したのは、主にP-1海上哨戒機の補完的なプラットフォームとしてであった。したがって、AEWレーダーを用いた空中早期警戒および空域監視の任務は、当初の運用構想には含まれていなかった。

当然ながら、MQ-9BはAEWレーダーポッドを搭載した状態でも海上監視任務を遂行できる。とはいえ、航続時間の短縮や、海上監視レーダーを同時に搭載できないといった要因が、同機の主要な任務プロファイルに影響を及ぼす可能性がある。

こうした点を踏まえると、任務範囲の拡大を見据えて、MQ-9Bの計画調達数を増やす議論が、いずれ浮上するかもしれない。

海上自衛隊におけるMQ-9Bの将来

At DSEI Japan 2025, GA-ASI prominently displayed this image of MQ-9B STOL unmanned aircraft operating from the Japanese carrier JS Izumo. Picture by Gordon Arthur

DSEI Japan 2025において、GA-ASIは日本の空母「いずも」から運用されるMQ-9B STOL無人機のこの画像を目立つように展示した。写真:ゴードン・アーサー

現在、海上自衛隊でてMQ-9Bに期待されるP-1の補完・代替機能には、主に平時の日本周辺海域における海上監視・監視任務がある。しかし、同機には、将来の拡張と発展に向けた大きな可能性が明らかに秘められている。

可能性の一つが、本格的な対潜戦(ASW)能力の獲得である。GA-ASIは、MQ-9Bの主翼下に最大4基のポッドを搭載可能なソノブイ投下システム(SDS)ポッドを開発しており、米海軍による運用試験はすでに開始されている。2021年に太平洋の米海軍試験場で実施された試験では、MQ-9Bから投下されたソノブイが収集したデータが衛星通信を介して地上局に送信され、そこで遠隔処理が行われた。このシステムは、模擬潜水艦目標に関するリアルタイムの追跡データの取得に成功した。

各SDSポッドは、標準的なAサイズのソノブイ10個、または小型のGサイズのソノブイ20個を搭載できる。SDSポッドを搭載している状態でも、MQ-9Bは18時間以上空中に留まることができると報告されている。

速度やソノブイの搭載能力の点で、P-1などの有人海上哨戒機と比較すれば不利な点があるため、MQ-9Bの対潜戦(ASW)構成を否定的に見る向きがある。しかし、MQ-9Bの真の意義は、こうした表面的な性能比較ではなく、このプラットフォームがもたらす相乗効果にある。

現在、平時の監視任務も戦時の対潜哨戒任務も、P-3CおよびP-1のフリートに担われている。P-1には乗員11名が必要であり、日本で人口減少が進む中、この人員水準を維持することは困難になっていく可能性がある。対照的に、MQ-9Bの運用に必要な人員は、航空機オペレーターやセンサーオペレーターを含めてわずか7名であり、将来的に人工知能(AI)技術が統合されれば、人員をさらに削減できる可能性がある。■

稲葉義泰

稲葉義泰氏は、静岡県を拠点とするフリーランスのライターである。日本でも数少ない若手軍事ライターの一人であり、現在は日本の大学院で国際法(特に自衛権と武力行使)を専攻している。特に、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊に精通している。

米空軍がRQ-4をグアムから横田基地へ恒久的に移動配備 ― これまでは台風シーズンだけの措置でしたが、今後は関東の空を堂々と飛ぶことになります。日本の航空管制は

 

A U.S. Air Force RQ-4B Global Hawk Block 40 assigned to the 4th Reconnaissance Squadron taxis on the runway at Yokota Air Base, Japan, May 27, 2026. The mission of the 4 RS is to support U.S. intelligence, surveillance and reconnaissance priorities, operational plans and contingency operations throughout the Indo-Pacific. (U.S. Air Force photo by Senior Airman Jacob Wood) 

20026年5月27日、横田空軍基地に到着した空軍のRQ-4B「グローバルホーク」。撮影:空軍上級空兵ジェイコブ・ウッド。

米空軍偵察ドローン飛行隊が横田基地に再配置

Air Force relocates recon drone squadron to Japan

米空軍の大型ドローン「RQ-4グローバルホーク」3機が、グアムから横田基地に常駐することになった

https://taskandpurpose.com/news/air-force-rq4-global-hawk-japan/



空軍は、10年以上にわたりグアムに配備されていたRQ-4グローバルホーク偵察ドローン3機を、日本の横田基地へ恒久的に移駐させる。

第319作戦群所属の第4偵察飛行隊は5月下旬からRQ-4の日本への移転を開始しており、5月27日に最初の機体が東京近郊の同基地に到着したが、第374空輸航空団が移転を公式発表したのは今週になってからのことだった。

同中隊はこれまで季節ごとに横田基地を訪れていたが、グアムのアンダーセン空軍基地を拠点として16年間活動した後、今回、同基地への恒久的な配備が決定した。防衛省によると、ドローン本体に加え、空軍要員約150人が日本へ転属した。

「横田空軍基地は、この戦域における現在および将来のRQ-4作戦を支援すると同時に、空軍将兵とその家族の生活の質を維持する上で最適な場所である」と、第4偵察飛行隊司令官のアダム・オッテン中佐は、空軍のプレスリリースで述べた。

同基地には第5空軍司令部が置かれており、C-130J「ハーキュリーズ」およびC-12J「ヒューロン」を運用する第374空輸航空団も駐屯している。

RQ-4グローバルホークは、重量が15,000ポンド近く、翼幅が130.9フィートにも及ぶ巨大無人機である。広範囲をカバーするためカメラやセンサーを多数搭載しており、空軍の情報収集・監視・偵察(ISR)作戦で重要な役割を果たしている。空軍によると、同部隊の任務は「平時、不測の事態、および危機対応作戦」を含む「戦域全体の作戦を支援すること」となる。同軍は、日本における活動例として、2011年に発生したマグニチュード9.0地震への対応で同無人機とその操縦者が果たした役割を挙げている。

また、空軍は今回の措置の理由として気象条件も挙げた。空軍によると、台風シーズン中の日本の「好天が多い気象条件」が、同飛行隊の作戦遂行に役立つという。グアムでは夏場に激しい台風が頻繁に襲来し、今年春には台風シンラクが島に甚大な被害をもたらした。また、軍がミサイル防衛や燃料・兵器貯蔵庫を含む同島の軍事インフラに多くの資源を投入している中でグアムから資産を移すことは珍しい動きである。

グローバルホークは高度約6万フィートの上空で30時間以上飛行できるよう設計で、長年運用されてきたU-2「ドラゴン・レディ」偵察機と同様の役割を担う。RQ-4は過去数年にわたり、日本への一時的な展開を数回行ってきた。

これは、東アジアへの無人機および監視部隊の配備における最新の動きである。昨年、空軍は偵察任務を行うためMQ-9リーパー無人機を韓国に恒久配備した一方、海兵隊は南シナ海を監視するためMQ-9Aをフィリピンに一時配備した

「これにより、自由で開かれたインド太平洋という課題が増大し続けている地域において、継続的な偵察が確保できる」と、空軍は今回の移管に関する声明で述べた。■



MQ-9にAEWレーダーを搭載することで広がる可能性

 

空中早期警戒レーダー搭載のMQ-9に重要な意味がある

MQ-9 Getting Airborne Early Warning Radar Is A Huge Deal

レーダーポッドを搭載したMQ-9は、今まさに必要とされている、経済的で柔軟性の高い常時運用可能な空中早期警戒ソリューションを提供する

https://www.twz.com/air/mq-9-getting-airborne-early-warning-radar-is-a-huge-deal

General Atomics is giving the MQ-9 reaper airborne early radar capability, which could have a big impact on the market.

ジェネラル・アトミクス

MQ-9リーパーおよびプレデター-Bシリーズのドローンは、現在興味深い立場にある。一方で、新たな極めて重要な能力と任務を、加速するペースで付与されている。また、イラン深部において、ミサイル発射台や防空システムといった重要目標を捜索・撃破する上で、スター級の戦力であることを実証したばかりだ。一方で、防空システム(最新式でさえも)に対する脆弱性は顕著で、イランやイエメンで甚大な損失を被っている。にもかかわらず、米空軍によるMQ-9の後継機導入への慢性的な取り組み不足により、在庫は減少の一途で、その任務を代替できる優れた機体は存在しない。

複雑で、しばしば誤解されがちなこの状況の中で、MQ-9に今日そして今後数年にわたり極めて大きな価値をもたらすであろう、一つの新たな能力が他と一線を画している。それは、MQ-9を航空機、ドローン、ミサイルを検知・追跡するレーダー搭載型空中早期警戒(AEW)プラットフォームへ転換することである。まさにこの構成のリーパーが、つい最近、初飛行した。

このMQ-9の飛行試験は、ジェネラル・アトミックスとサーブの提携による成果で、AEWシステムのリーダー的存在サーブが、「LoyalEye」と名付けたポッド型レーダーシステムを提供している。最初の試験飛行は5月19日に行われ、両社の連携による能力の完全な実証は来年に行われる。

GA-ASIのデビッド・R・アレクサンダー社長は、MQ-9のAEW能力について次のように述べた「MQ-9BのAEWは、戦術航空兵器、誘導ミサイル、ドローン、戦闘機や爆撃機、その他の脅威から防衛するための、極めて重要な空中センシング機能を提供する。中高度・長航続型UASの運用可用性は、あらゆる軍用機の中で最も高く、無人プラットフォームであるため、乗組員を危険にさらすことはない。」

General Atomics is giving the MQ-9 reaper airborne early radar capability, which could have a big impact on the market.

MQ-9 AEW仕様の機体が初めて離陸した。(ジェネラル・アトミックス) ジェネラル・アトミックス

長年にわたり、本誌は中高度・長航続型ドローンにとって最も顕著な新たな任務がAEWとなると論じてきた。その考え方は、概念としては比較的単純である。中高度で長時間飛行可能なコスト効率の高いドローンに、空中移動目標指示(AMTI)機能を備えたレーダーポッドを装着する。次に、機載のデータリンク(視界内および視界外双方)を設定し、ポッドで収集した情報を管制官に送信する。管制官は地上からドローンとポッドを遠隔操作する。このような無人機は、比較的低コストで任務を遂行でき、監視能力が最も必要とされる場所の近くで分散型に運用できる。何よりも、長時間にわたり任務を継続できる――発射地点上空で1日の大半、あるいはそれ以上も滞空し続けることを想像してほしい――。これにより、重要性を増している「持続的な長距離ルックダウンレーダー監視」の提供が可能となる。

片道攻撃兵器、別名「長距離特攻ドローン」は、多面的に対処すべき甚大な脅威である。この無人航空システムは、巡航ミサイルとドローンの境界線を曖昧にしている。この場合、巡航ミサイルも同様の問題群の一部となる。比較的安価な片道攻撃ドローンを費用対効果が高い方法で撃墜する課題は大きな注目を集めているが、そもそもそれらを検知して交戦すること自体、特に遠距離では、大きな課題となっている。小さなレーダー反射断面積や低高度飛行、低速飛行のため、地上センサーでは手遅れになる直前まで検知できないことがあり、老朽化した航空機搭載センサーではその点で限界がある。

ここで、高度なルックダウン型航空機搭載レーダーが不可欠となる。このレーダーは上空から長距離にわたり物体を検知し、地上のクラッターから分離することができる。問題は、航空機搭載早期警戒管制(AEW&C)の有人プラットフォームが極めて高価で、多くの資源を必要とし、まさに「高価値・低密度」な資産そのものである点だ。多くは長い滑走路からのみ運用可能であり、脅威が発生している場所から遠く離れた場所にしか配備できない。たとえそうであっても、今年初めにサウジアラビアで目撃されたように、これらは最優先の標的となり、その飛行場も主要な標的となるため、地上に閉じ込められたり破壊されたりする危険性がある。

米空軍は、老朽化したE-3セントリー空中早期警戒管制システム(AWACS)機を保有しているが、各機はアップグレードが行われたとはいえ、低空飛行するドローンの探知に最適とは言えない。米空軍はE-7の調達を渋々進めているが、これらの機体もまた、極めて複雑で高価、かつ人的リソースを多く要するプラットフォームであり、運用には長い滑走路を必要とする。海軍にはE-2Dホークアイがある。これはより近代的で、ある面では能力が高く、別の面では劣るが、特に空母航空団の支援など他の重要任務があるため、大量に配備できない。これらの航空機は、遠隔地の前方飛行場からの運用に適しており、後方支援や乗員の必要人数も少ないが、それでもMQ-9に比べれば必要となる支援ははるかに多くなる。全体として有人航空機は長距離防空システムに対する脆弱性を増している。また、センサーの探知範囲は広いが、それでも限界があり、対等な国との紛争における有用性は疑問視されている。

E-7は、老朽化したE-3機群の部分的かつ暫定的な代替機と見なされている。(米空軍)

指揮統制がAEW&Cプラットフォームに求められる主要な役割である高度な任務――空戦の指揮や防衛の調整、さらにはネットワーク支援の提供――においては、ポッドを装備したMQ-9ではE-7やE-2に代わることはできない。特に有人AEW&Cのカバー範囲に空白がある地域や、そのレベルの支援を必要としない場所において、重要な監視を提供するという点では、AEW能力を備えたMQ-9は非常に魅力的な解決策である。特定の状況下では、有人プラットフォームを危険にさらすことのできない高脅威地域で、無人センサーノードを前線に展開させ、高精度のレーダーカバレッジを提供することも、現実的な活用事例となる。MQ-9は、人命、コスト、および回収作戦の要件(戦闘捜索救難)の観点から、有人AEW&C資産よりもはるかに「消耗品」として扱える。

実のところ、たとえE-7がE-3で残る15機すべてを置き換え、海軍がE-2ホークアイを追加したとしても、将来の分散型紛争において、これらの航空機が脅威にさらされているすべての地域を監視しつつ、昼夜を問わず継続的に必要な全範囲をカバーすることは到底不可能だ。到底及ばない。これは、シャヘド-136のような比較的安価な片道攻撃ドローンが1,000マイル以上飛行可能で、敵にとって極めて低いコストで潜在的な脅威地域を劇的に拡大させ得ることを考えれば特に顕著である。

ここで、ポッド搭載型のMQ-9が真価を発揮する。少規模の分遣隊が、物流上の負担を最小限に抑えつつ、主要地域上空で24時間365日、持続的な監視(「オービット」)を提供できる。これはまた、米空軍の「アジャイル・コンバット・エンプロイメント(ACE)」戦闘ドクトリンを直接支援することにもなる。このドクトリンでは、少数の戦術機グループが、敵の標的選定サイクルに先んじることを目指して、前線拠点間を迅速に移動する。それが目標であるとはいえ、こうした移動式の空軍力展開には、特に敵の攻撃射程の深部にある場合には、持続的な対地監視能力が依然として必要となる。AEW&C機では、この監視を継続的に(あるいはそもそも)提供することはできない。しかし、AEW仕様のMQ-9ならそれが可能であり、提供される標的データによって、地対空ミサイルシステムや戦闘機といった他の主要な防衛能力の状況認識能力、射程、および全体的な有効性を劇的に高めることができる。

ジェネラル・アトミクスはまMQ-9シリーズにレーザー誘導ロケットを追加することで、それら自体をドローンキラーへと変貌させている。これにより、「ハンター・キラー」型の連携が可能になる。つまり、AEW型のMQ-9が脅威を検知し、レーザー誘導ロケットを装備したMQ-9がそれを迎撃・破壊する。AEW型MQ-9単体でも、その強力なMTS電気光学センサータレットを用いて、敵機が十分に接近した時点で視覚的に識別することができ、非協力的環境下でも敵味方識別能力を発揮できる。

中東での最近の戦闘を例に挙げよう。イランがアラビア半島の同盟軍基地に対し、使い捨て型攻撃兵器や低性能の巡航ミサイルを集中発射した。LoyalEyeポッドを搭載したリーパーなら、特に米空軍の減少し老朽化したAEW&C機群が過重な任務に追われていた状況下において、脅威にさらされた地域上空で持続的な下向きレーダー監視を提供できたはずだ。また、ペルシャ湾、オマーン湾、イラク東部全域にレーダー哨戒ラインを構築し、高精度な下向きレーダー観測と、標的地域へ向かうイランの兵器に対する真の早期警戒網を提供できたはずであり、そのすべてを乗員の危険を冒すことなく実現できた。

ここで注目すべきは、米空軍が将来、AEWおよび一般的なAMTI(敵動態監視)センサー機能を、軌道上の衛星層に移行させることを構想しており、現在、この能力の実現に向けて積極的に取り組んでいるという点だ。これが完全に実現すれば、まさに革命的なこととなるだろう。しかし、現時点では、それは依然として「もし」の話であり、完全に実を結ぶまでには何年もかかるだろう。たとえそうなったとしても、この極めて重要な能力を宇宙層のみに依存することは、大きな脆弱性となるだろう。これを、低コストで柔軟性の高い航空機搭載ソリューションで補完することは、今後も長い期間にわたり重要であり続けるだろう。AEW用MQ-9は、ハイ・ロー混合型のAEW/空中移動目標探知体制を効率的に補完するのに役立つ。特に、プラットフォームであるMQ-9自体は、AEW能力への需要が高くない際には他の多種多様な任務に合わせて再構成可能であるため、米空軍が単一の任務専用資産に縛られることがないという点で、その重要性は高い。

プエルトリコを拠点に、多情報収集(マルチインテリジェンス)および kinetic strikes(実戦攻撃)の装備を備えた、麻薬取締のための海上阻止任務に従事するMQ-9。(Miguel J. Rodriguez Carrillo / AFP via Getty Images)

AEW用MQ-9は、国内でも能力を発揮できる。米国は国土防衛に関し厳しい将来に直面しているが、ルックダウンレーダー能力の提供は、この現実に適応する上で重要な要素となる。大規模な実用的な解決策であることが実証の係留式エアロスタットを除けば、AEW用MQ-9は、必要とされる地域、特に防衛態勢が強化される大規模な公共イベントや危機発生時において、柔軟かつ効率的で持続的な能力を提供するだろう。

また、AEW用MQ-9は大規模な部隊展開訓練においてもその能力を発揮でき、有人AEW&C資産が利用できない状況下では、少なくとも目標追跡情報の生成において、高性能な有人AEW&Cプラットフォームをある程度模倣することも可能だ。また、敵対勢力の「レッドエア」役割においても極めて有用である。これは歴史的にAEWにおいて著しく欠如していた要素であり、特にAEW能力が世界中に拡散する中、とりわけ米国にとっての主要な脅威の中国において、その重要性は高まっている。

海軍にも大きな意味を持つ。ジェネラル・アトミックスがMQ-9シリーズを大型甲板を持つ強襲揚陸艦や空母から運用可能になるよう改良している事実が大きな機会をもたらす。これにより、LHA/LHDに初めて、固定翼AEW資産が提供されることになる。これは、大規模な乗組員を必要とせず、強襲打撃群の上空で非常に長期間にわたり滞空できるものである。敵のミサイルやドローン技術が進化するにつれ、この重要性はますます高まっている。防空のために水上戦闘艦や、たとえあったとしても少数の戦闘機に依存せざるを得ない状況は制約となり、特に沿岸海域において、不都合なタイミングで余分なリスクをもたらす可能性がある。大規模紛争の際、艦艇は陸上ベースのAEWによる支援が現実的でないほどの沖合で作戦を行う可能性があり、そもそもそれらの資産は過重な任務を課されることになるだろう。MQ-9をAEWとして運用することは、この問題に対する比較的明白な既製品ソリューションのように思われる。また、米海兵隊はすでにMQ-9を運用している点も注目に値し、海兵隊空陸任務部隊(MAGTF)の艦載航空戦闘要素(ACE)への統合は比較的容易であるはずだ。

AEW仕様の機体は、海兵隊の「遠征先進基地作戦(EABO)」構想においても極めて有用である。この構想は米空軍(USAF)のACEドクトリンの要素を反映しつつも、単なる空中戦にとどまらない。EABOの下で敵の「火の輪」内に前線展開する海兵隊員は、他のどの部隊よりも「下方向からの防護」を必要とするが、AEW MQ-9は低リスクでこれを提供できる。MQ-9シリーズはすでに短距離離着陸能力を備えており、新たなSTOL(短距離離着陸機体の導入によってその能力はさらに強化される。つまり、小規模で簡素な滑走路からも離着陸が可能であり、たとえ滑走路が部分的に損傷を受けた場合でも出撃率を維持できるということだ。

超大型空母の場合、AEW用MQ-9はE-2Dを補完し、E-2が飛行していない間も空母打撃群全体に対して、常時下方向を監視するレーダーカバレッジを提供できる。これは、CSGの航空戦任務全体に多大な利益をもたらし、イージス艦、戦闘機、そして空母に重要なセンサーデータを提供することになる。また、脅威が高く脆弱な時期には、CSGからより遠く離れた高リスクの攻撃経路上で追加のセンサーカバレッジを展開するなど、E-2Dのカバー範囲を補完することも可能だ。我々は、海軍のMQ-25スティングレイのAEW対応バージョンも、この一般的な役割を果たし得ることについて詳細に議論した。

STOL用キットを装備したAEW仕様のMQ-9が、強襲揚陸艦に着陸する様子のレンダリング。(ジェネラル・アトミクス)

これらはすべて非常にアメリカ的な視点での考察だが、AEW用MQ-9のコンセプトは、現在専用のAEW能力を全く有していない、あるいは限られた能力を補強しようとしている外国空軍にとって、最も魅力的なものとなる可能性がある。従来のAEW&C部隊の配備は、少数の有人プラットフォームであっても非常に高額であり、たとえ当初その費用を賄える国であっても、現実的な運用には限界がある。AEW MQ-9は、AEWの「民主化」に寄与し、多くの同盟国がこうした能力を配備できるようにする可能性がある。これは、多国籍作戦における連合軍(米国を含む)にとっても有益である。このように、 AEW MQ-9は、低コストでこの種の能力を必要とする国々だけでなく、米国にとっても大きなメリットとなる。なぜなら、この種のセンサー情報がはるかに広範に普及することで、米国自身の有機的なAEW部隊への負担が軽減されるからだ。これは平時の監視・モニタリングだけでなく、とりわけ危機的状況において活用できる。

例えば、欧州でのドローン脅威の現状を見れば明らかだ。レーダーポッドを搭載したMQ-9は、NATO加盟国に対して持続的な空中監視を提供できるだろう。AEW MQ-9を、AEW能力における「F-5フリーダムファイター」のような存在と捉えてほしい。繰り返しになるが、同盟国は、AEW任務用に構成されていない場合でも、空中移動目標の追跡とは関係のない平時の監視やパトロールを含め、MQ-9を多岐にわたる用途で活用できるようになる。

すでに日本がAEW用MQ-9に関心を示しており、他国も確実にこれに続くだろう。

最後に、無人プラットフォームへのAEW機能搭載というアイデアは決して新しいものではない点に留意すべきだ。これについては以前にも実験が行われており、中国はこの機能の一部を、はるかに高度な高高度・長航続型ドローンに搭載したと見られている。しかし、より入手しやすく柔軟性の高い中高度・長航続型ドローンクラス、とりわけこのクラスにおいて世界で最も実績のあるMQ-9ファミリー向けに、堅牢で即戦力となるソリューションを提供することは、米国を含む極めて幅広い潜在的なユーザーにとって、極めて理にかなっている。■

タイラー・ロゴウェイ

編集長

タイラーは軍事技術、戦略、そして外交政策の研究に情熱を注いでおり、防衛および国家安全保障の分野において、これらのトピックに関する有力な発信者としての地位を確立している。タイラーは、大人気の防衛サイトFoxtrot Alphaを立ち上げた後、TWZを開発し、現在も編集長として同サイトを率いている。

ハインラインの侵略SF「人形つかいども」私家版翻訳 第8章 おれはマスターに仕えながらつぎつぎに獲物を捕まえていった。マスターたちの大事な会議でニューオーリンズに行くことになったが...

 


第8章 


官を確保した歓喜も、おれにとってはぼんやりとした満足感としてしか感じられなかった。おれたち、つまり人間の新兵は、ほとんど何も考えていなかった。おれたちは瞬時に何をすべきか知っていたが、それがわかったのは行動の瞬間だけだった。「高校生」の馬が命令を受け、即座にそれに応え、騎手からの次の合図に備えるのと同じだ。高校生の馬と騎手というのはいいたとえだが、十分だとは言えない。騎手は馬の知能を部分的でも自由に使えるが、マスターたちはおれたちの全知能を自由に使えるだけでなく、おれたちの記憶や経験も直接利用できる。おれたちはマスターたちのコミュニケーションをとった。何を話しているのかわかるときもあれば、わからないときもあった。そのような話し言葉は使用人を通して伝わったが、使用人はもっと重要で直接的な、マスター対マスターの会議には参加しなかった。そのような話し言葉は使用人を通して伝えられるが、使用人はもっと重要な、マスターとマスターの直接協議には参加しない。そのような協議の間、おれたちは静かに座り、騎手たちが協議を終えるのを待った。

 財務次官補を確保した後にそんな大規模な協議があった。おれはその場に同席したが、詳しいことは知らない。おれは、耳の後ろに埋められたオーディオ・リレーが発した言葉と関係したのと同じように、おれがマスターのために発した言葉とは何の関係もなかった。ちなみにリレーはずっと無音だった。

 スカウトされて数日後、おれはクラブのマネージャーにセルの注文方法で新しい指示を出した。そうしているうちに、さらに3隻の船が着地クしたことに一瞬気づいたが、場所まではわからなかった。おれは何も考えず、仕事を続けた。クラブで過ごした一日の後、おれは新たに「ポッター氏の特別アシスタント」となり、昼も夜も彼のオフィスで過ごした。実際、関係は逆転していたかもしれない。おれがポッターに口頭で指示を出すことのほうが多かった。あるいは、おれは寄生虫の社会的組織について、当時も今もほとんど理解していないのかもしれない。その関係は、おれの想像以上に柔軟で、無政府主義的で、非常に微妙なものだったのかもしれない。

 おれを通して、おれのマスターは「セクション」と呼ばれる組織のことをおれと同じくらい理解した。おれがオールドマンにリクルートされたことが知られている人間の一人であることも知られていたし、オールドマンがおれを探すこと、おれを取り戻すこと、あるいは殺すことをやめないことも知っていた。オールドマンがおれを殺さなかったのは奇妙な気がする。おれたちには、マスターの数よりも、潜在的な新人の数の方が圧倒的に多かったのだ。人間の気難しさのようなものをマスターが感じていたとは思えない。それと対照的に、おれのマスターはおれを選ぶまで、ジャーヴィス、ヘインズ、そしてバーンズのオフィスにいた女性(おそらく秘書)の3人以上の宿主を操り、その過程で人間の宿主を操る洗練さと技術を間違いなく身につけていた。「馬を乗り換える」のは簡単だっただろう。熟練した牛飼いが、よく訓練された作業馬をつぶして、未経験の見知らぬ馬を選ぶだろうか?それが、おれが隠れて助かった理由かもしれないし、あるいはおれが何を言っているのかわからないのかもしれない。蜂にベートーヴェンの何がわかるというのだ?

 しばらくして街は「安全」になり、マスターはおれを街へ連れ出せるようになった。人間の数は非常に多く、マスターはまだ少数だった。しかし、街の要職はすべておれたち新兵が占めていたのである。大多数は、仮装に邪魔されないばかりか、何かが起こったことにも気づかず、いつもの仕事を続けていた。もちろん、そのうちの一人がたまたまマスターの邪魔になりそうだったので口を閉じるように処分された。これは潜在的な宿主をムダにすることになるが、経済的である必要はない。おれたちがマスターに仕える上で不利なことのひとつは、遠距離通信の難しさだった。人間のホストが通常の通信チャンネルで人間の言葉で話せることは限られており、さらに、通信チャンネルが終始確保されていない限り、おれが最初の2回分のマスターの出荷を命じたときのような定型化されたコードメッセージに限られていた。ああ、間違いなくマスターたちは船と船、そしておそらく船と基地の間で通信できたのだろうが、近くに船はなかった。使用人を介したこのようなコミュニケーションは、マスターたちの目的には不十分であることはほぼ間違いない。彼らは行動を調整するために、身体と身体が直接触れ合う協議を頻繁に必要としているようだった。

 おれはエキゾチックな心理学の専門家ではない。専門家の中には、寄生虫は個別の個体ではなく、より大きな有機体の細胞であると主張する者もいる。彼らには直接接触する会議が必要だったようだ。おれはそんな協議のためニューオーリンズへ派遣された。おれは自分が行くとは知らなかった。ある朝、いつものように街に出て、アップタウンの発車場に行ってタクシーを頼んだ。反対側に移動して公共シャトルに乗ろうかと思ったが、すぐに思いとどまった。かなりの待ち時間の後、おれのタクシーが搬入口まで運ばれてきて、おれは乗り込んだ。老紳士がおれの前で急いで乗り込んできたので、おれはその老紳士を追い払えという命令を受けたが命令はすぐ取り消された。

 「失礼ですが、このタクシーは使えません」とおれは言った。その老人は答えた。「確かに」。「こちらが確保したんだ」。ブリーフケースから独裁的な物腰に至るまで、自己重要感を絵に描いたような人物だった。コンスティテューション・クラブのメンバーであることは容易に想像できたが、仲間ではなかった。

 「他をあたってください」とおれは理路整然と言った。「チケットを見せてください」。タクシーはおれのチケットに示された発車番号だった。

 「どこへ行くんだ?」

 「ニューオーリンズ」とおれは答え、初めて自分の行き先を知った。

 「それならメンフィスで降ろしてくれ」。

 おれは首を振った。

 「15分しかかからない!」おれは首を振った。「15分しかかからない!」。

 彼はあまり逆らわれたことがないのか、気性をコントロールするのが難しいようだった。

 「タクシー不足の昨今、相乗りルールはご存知でしょう。公共の乗り物を不当に先取りすることはできません」。

 彼はおれから目をそらした。「運転手!この人にルールを説明してください」。運転手は歯ぎしりをやめて言った。「おれはお客を拾い、連れて行き、降ろす。あんたたちで決着をつけないと、配車係に別の運賃を要求しますよ」。

 おれは逡巡した。そして気がつくと、おれは自分のバッグを中に放り込み、車内に乗り込んでいた。「ニューオーリンズへ」、「メンフィスで途中下車」。

 運転手は肩をすくめ、管制塔に合図を送った。もう一人の乗客は鼻で笑い、それ以上おれに注意を払わなかった。

 機内に入ると、彼はブリーフケースを開け、膝の上に書類を広げた。おれは興味なさげに彼を見ていた。やがておれは、銃を取りやすいように自分の位置を変えた。オールドマンは手を振り出し、おれの手首をつかんだ。

 「そう急ぐなよ」と彼は言い、悪魔的な笑みを浮かべた。おれの反射神経は速いが、おれからマスターへ、マスターからおれへ、そしてマスターからおれへと、すべての経路をたどる不利な状況だった。どれくらいの遅れなんだ?ミリ秒?わからない。

 肋骨に銃を感じた。「落ち着け」。もう片方の手でおれの脇腹に何かを突き立てた。チクッとした感触があり、それから「モーフィアス」の衝撃がおれを襲うような温かい疼きが広がった。おれは過去に2度、この薬でノックアウトされたことがあり、それ以上の回数を投与したことがある。おれはもう1度、銃を抜こうと試み、前方に沈んだ。おれはぼんやりと声の存在に気づいていた。

 その声は、おれが意味を整理する前にしばらく続いていた。誰かがおれを乱暴に扱い、誰かが「あの猿に気をつけろ!」と言っていた。別の声が「大丈夫、腱が切れているから」と答えると、最初の声は「まだ歯があるじゃないか」と言い返した。そうだ、近づいたら歯で噛んでやろう、と思った。腱が切れたという言葉は本当だったようだ。手足はどれも動かなかったが、猿と呼ばれ、それに憤慨できないことほど心配ではなかった。自分を守れないのに、人を罵るのは恥だと思った。おれは少し泣き、そして昏倒した。

 「気分はどうだ?」オールドマンはおれのベッドの端に寄りかかり、物思いにふけりながらおれを見つめていた。彼の胸はむき出しで、白髪で覆われていた。「うーん」とおれは言った。おれは立ち上がろうとしたが、動けないことに気づいた。オールドマンはベッドの横に回ってきた。「拘束具を外してやろう。怪我をしないようにな。ほら!」。おれは体をさすりながら立ち上がった。かなり硬くなっていた。「さて、どのくらい覚えている?報告しろ」。

 「覚えているですって?」

 「お前は奴らと一緒にいた。奴らに捕まった。寄生虫に捕まった後のことを覚えているか?」 

 おれは突然の野生の恐怖を感じ、ベッドの両脇にしがみついた。「ボス!ボス、あいつらはこの場所を知っています!」

 「いや、知っておらん」彼は静かに答えた。「おまえがきれいに逃げおおせたと確信した時点で、古いオフィスは撤収させた。やつらはこのたまり場を知らないと思う。覚えているか?」

 「もちろん覚えています。ここから、つまり古いオフィスから出て、上に行ったんだ......」。 

 おれは自分の言葉よりも先に思考が駆け巡った。おれは突然、生で水分を含んだマスターを素手で持ち、レンタル業者の背中に乗せる準備をしている姿を思い浮かべた。おれはシーツの上に吐いた。オールドマンはシーツの角でおれの口を拭き、「大丈夫か」と優しく言った。

 「ボス、やつらはそこらじゅうにいるんです!街を掌握しているんです」。

 「わかっとる。デモインと同じ。ミネアポリスも、セントポールも、ニューオーリンズも、カンザスシティも。もっとあるかもしれん。わからんが」。彼は不機嫌そうな顔をし、こう付け加えた。「ここまで早く負けるとは」。

 彼は眉をひそめ、こう付け加えた。「とても......」。 

 「なんてことだ!なぜなんです?」

 「なぜなら、わしより『年上の賢い頭』が、戦争が起こっていることをまだ納得していないからだ。なぜなら、彼らが都市を占領しても、すべて以前と同じように進むからだ」。

 おれは彼を見つめた。

 「気にするな」彼は優しく言った。「お前は生きたまま再逮捕された最初の犠牲者だ。これは重要なことだぞ。そして、お前の寄生虫は、我々が捕獲し、生かしておくことに成功した最初の生きた寄生虫だ。こちらにはチャンスがある......」。

 彼は言葉を切った。おれの顔は恐怖の仮面をかぶっていたに違いない。マスターがまだ生きていて、またおれを狙うかもしれないという考えは耐えられなかった。オールドマンはおれの腕を取り、揺さぶった。

 「落ち着け。お前はまだかなり具合が悪いし、かなり弱っている」。

 「寄生虫は?寄生虫は?」

 「心配はいらん。ナポレオンという赤毛のオランウータンに寄生させてある。安全だ」。

 「殺してください!」。

 「生かしておく必要がある」。

 おれは気が動転していたのだろう、オールドマンに2、3度平手打ちされた。彼は言った。「具合が悪いときに迷惑をかけたくないが、やるしかない。お前が覚えていることをすべてワイヤーに書き留めねばならない」。

 おれは気を取り直し、覚えている限りのことを丁寧に、詳細に報告し始めた。ロフトを借りたこと、最初の犠牲者を募集したこと、そこからコンスティテューション・クラブに移ったこと。オールドマンはうなずいた。「論理的だ。お前は奴らにとっても優秀なエージェントだったな」。おれは反論した。「何も考えていませんでした。何が起こっているかはわかったが、それだけでした。まるで、ええと、まるで......」 おれは言葉に詰まって止まった。

 「気にするな。続けろ」

 「クラブの支配人を捕まえた後は簡単だったんです。入ってきた彼らを捕まえて...」

 「名前は」

 「ああ、確かに。おれ、グリーンバーグ、M.C.グリーンバーグ、ソー・ハンセン、J.ハードウィック・ポッター、運転手のジム・ウェイクリー、クラブの洗面係だった "ジェイク "と呼ばれる小柄な男。それからマネージャーもいた」。おれはそこで止まり、クラブでの多忙な午後と夜を思い返し、新人を確保していた。

 「なんてこった!」。

 「何だ?」

 「財務次官補です」。

 「彼を捕まえたのか!?」

 「初日に」。

 「何日たってるんだ?神よ、長官、財務省か、大統領をお守りください」

 しかし、おれは誰とも話さなかった。疲れ果てて横になった。しばらくして眠りについた。(つづく)


2026年6月27日土曜日

令和9年度から航空自衛隊は航空宇宙自衛隊へ 英語略称はJASDFで変更なし?― これは戦争の準備だと頓珍漢な理論で政府を追求する声が野党から出そうですね

 

宇宙能力の強化を反映し日本が空軍名称を変更へ

Japan to rename air force in nod to growing space capabilities


名称変更は2027年に発効する

https://breakingdefense.com/2026/06/japan-to-rename-air-force-in-nod-to-growing-space-capabilities/

メルボルン発 — 日本政府は、宇宙を含む航空自衛隊の任務範囲拡大を反映させるため、名称を変更する。

参議院は本日、航空自衛隊(JASDF)の名称を「航空宇宙自衛隊」Japan Aerospace Self-Defense Force に変更する法案を可決した。

航空自衛隊によると、名称変更は2027年4月1日に始まる次年度の初日に発効する。

名称変更は、近年、航空自衛隊が宇宙領域への関与を強めていることを反映したもので、宇宙作戦群は、人員が前年度の310人から670人に増員されたことを受け、3月に宇宙作戦航空団へ再編された。

同部隊は、軌道上の宇宙ゴミの監視から、日本が保有する衛星の数や能力の拡充に至るまで、宇宙領域の状況把握任務を担当している。

日本の防衛省は以前、宇宙領域への注力を強化することで「迅速かつ正確な戦場状況把握」が可能となり、敵の「C4I[指揮、統制、通信、コンピュータ、情報]およびその他の能力を無力化する能力」を強化できると述べていた。

また、北朝鮮や中国からの弾道ミサイルの脅威に直面する中、日本は長距離反撃能力を強化するため、衛星通信技術を用いた「視界外」での制御・誘導の試験にも取り組んでいる。■

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