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今週のウクライナ情勢で気になるニュース5点

今週のウクライナ関連で気になるニュースをまとめました。事態がどんどん展開しているので内容が古くなっている場合はご容赦ください。


1月29日 ロシアが血液、医療品をウクライナ近辺に移動、戦闘開始に備える動きか

https://www.businessinsider.com/russia-moves-blood-to-ukraine-border-for-potential-invasion-report-2022-1

シアがウクライナ国境付近に血液医療補給品を移送したとロイターがが伝えている。専門家はウクライナ侵攻の準備ととらえ、軍事行動は数週間以内に始まると見ている。ロシアは10万名の部隊を国境付近に展開している。ホワイトハウス、ペンタゴンはこの報道に反応していない。


1月28日 トルーマン空母打撃群がNATO指揮下に入り、ロシアをけん制

NATO Command of USS Harry S. Truman Sends Signal to Russia, Says Secretary General Stoltenberg - USNI News

トルテンベルグNATO事務総長は加盟国が攻撃を受ければ、同盟が断固として防衛にあたるとハリー・S・トルーマンCSGがNATO指揮下に入ったことをロシアへの明白なメッセージだと公言した。また地上には40千名規模の即応部隊が待機しているとした。事務総長はスウェーデン、フィンランド両国よりの加盟申請があり次第「迅速に加入」可能と断言している。また、ウクライナ防衛のためカナダより装備品が送られており、ウクライナとcyber防衛に取り組んでいる現況にも触れた。ただ加盟国間でウクライナ情勢への対応に温度差があることは認めた。


1月26日 ロシア艦艇140隻がヨーロッパ、中東で大規模演習

140 Russian Navy Warships Drilling Across Europe, Middle East as Ukraine Tensions Simmer - USNI News

シア海軍がバルト海、黒海で演習を同時に展開し、北方艦隊がヨーロッパ方面に展開した。艦艇140隻に加え、航空機60が動員された。ウクライナ危機の中でヨーロッパ各国はこの動きに敏感に反応。アイルランドは以前の演習で実弾発射を同国沖合で展開されたこともあり、抗議の声を上げており、アイルランド漁船団は演習を妨害してやると意気軒高だ。一方、ロシア北方艦隊はバレンツ海に展開し、ノルウェー海軍が警戒を強めている。北方艦隊は別に北極海分遣隊も展開し、極地での作戦運用効果を試す。アラビア海には太平洋艦隊分遣隊が展開している。同分遣隊は地中海にその後移動する。



1月26日ペンタゴンのウクライナ向け軍事装備品支援2億ドルの中身https://www.defensenews.com/congress/2022/01/25/200m-in-javelins-other-anti-armor-systems-grenade-launchers-and-more-to-ukraine-dod/

れまで開示されていなかった米国によるウクライナ支援の中身が明らかになった。ジェベリン含む装甲車両攻撃装備、手りゅう弾発射装置、弾薬類に加え非殺傷兵器で、ウクライナ防衛の第一線に役立つ装備だ。在ウクライナ米大使館は合計79トンの装備品がキエフに到着しており、ジャベリン300基がここに含まれると明らかにした。今回の装備はクリスマス直前にバイデン大統領が承認したもので、米国のウクライナ支援は2014年以来の総額で27億ドルに上り、2021年だけでも6.5億ドルに上っている。


1月26日 ウクライナ予備部隊に配備されているのは第二次大戦前の機関銃

Needy Ukrainian Reserve Units Could Be Armed With Pre-World War II DP-27 Machine Guns

クライナ国土防衛部隊はこれまで十分に銃火器を配備されておらず、今回あわててDP-27軽機関銃の取り扱いを教習するビデオが出てきた。同機関銃は第二次大戦前の装備品だ。民間志願兵に同装備が配布されていることからウクライナが防衛体制強化に必死になっている状況がうかがえる。ただし、志願兵募集にも限界がある。DP-27はソ連時代1920年代の設計だが、ウクライナ教官は重要なのは銃の使い手の頭と腕だと自信を示しているが。


コメント

  1. ここのところずっとレイアウトが壊れていますよ。

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