スキップしてメイン コンテンツに移動

F-35引き渡しが計265機になり利益増を期待するロッキード・マーティン



Lockheed Martin Has Delivered 265 F-35s (And the Profits are Pouring In)ロッキード・マーティンオF-35納入累計が265機に(利益は増加中)




 Dave Majumdar January30,2018


ッキード・マーティンのF-35共用打撃戦闘機の将来は明るい。事業が軌道に乗り大幅拡大への準備ができており、完全生産開始も時間の問題だ。同社によればここ数年は年率18パーセント成長だ。
 「当社のF-35事業で昨年は66機を納入し政府とのお約束を守れました」とロッキード・マーティン会長兼社長兼CEOマリリン・ヒューソンは投資家向けに語る。「業績は対前年比40パーセント増で今後も増産に向かいます」
同社は2018年も拡大を期待する。「この勢いのまま今年は90機引き渡しを予定し、35パーセント増にし、完全な量産はあと数年で始めます」「米国と海外向け引き渡し累計は265機を超え、海外でのF-35の評判も高い」
 事業拡大でF-35製造の利益もふえつつある。「リスク管理をしっかりして利益率が増えている」と同社執行副社長兼最高財務責任者ブルース・タナーexecutive vice president and chief financial officer Bruce Tannerが投資家向けに説明している。「これも生産が順調なおかげ」
 ロッキード・マーティンのF-35利益率は2018年も増えるが、2017年の勢いはないようだ。「2017年実績より若干低くなる。初期のLRIP(定率初期生産)分の機体ロットでリスク低減策をとっており、今年は昨年よりやや高い実施になる。そのため2018年度生産分のリスクは昨年と違ってきます」
 ロッキード・マーティンの予測は控えめで同社はこれ以上の実績を期待している。「計画より実績がよくなる機会があり、現時点の計画は低い内容になっています。これによりF-35で各種の効果があらわれますが、TX別名APT(高等パイロット訓練機)の選考結果が今年後半に出てきますので、総合的な利益が低めになる効果が出るかもしれません。利益率も当初はかなり低くなりそうです」
 ロッキード・マーティンの航空宇宙事業でF-35の利益率は大きな指標となる。4,000億ドルの同事業が大きな割合を占めるからだ。「現在のF-35の利益率は航空宇宙事業全体の数字とほぼ同じと思ってもらってよい。逆に言えばF-35事業の比重が航空宇宙事業でそれだけ大きいということです」(タナー)■

Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.

コメント

コメントを投稿

コメントをどうぞ。

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ