2021年7月11日日曜日

第二次大戦でのB-17の成功は英空軍が緒戦で経験した惨めな戦果を教訓に改良を実現したためだった....システムの継続改善が必要だとわかる好例ですね

 

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Boeing_B-17_Royal_Air_Force_Bomber_Command,_1939-1941._CH3086

AIR MINISTRY

 

 

 

二次大戦で活躍したボーイングB-17フライングフォートレスは米陸軍航空軍が昼間爆撃に多用したことで有名だが、初の戦闘投入から本日80年目となった。英軍によるデビュー戦は芳しくない戦果に終わった。にもかかわらず、英空軍が得た初期の不具合から機体や戦術が改良されたことで米陸軍での成功につながった。

 

B-17の初飛行は1935年だったが、1941年12月の真珠湾攻撃まで生産は限定規模となっていた。1940年春に英国はナチドイツとの戦闘能力拡張を迫られ、英空軍にはドイツ本土爆撃が可能な重爆撃機がない状態だった。

 

その時点でボーイングはB-17Cを生産しており、防御用に機関銃7門を.30口径.50口径取り混ぜて搭載し、機体下には「バスタブ」型機関銃砲塔があった。これに対し決定版となったB-17Gは.50口径機関銃13門を搭載したが、当時のC型はそれでも防御力が整っていると見られていた。C型で自己修復型の燃料タンクや装甲版が採用された。

 

爆撃機不足の解消のため英国は米政府とB-17C型20機の調達で1940年3月に合意した。代償として英国は同機の戦闘時の詳しい情報を提供することになった。英国はフォートレスMk Iの制式名称を与え、1941年初頭から英国に到着し、イングランド東部のウェストレインハムに第90爆撃飛行隊が生まれた。

 

B-17の初の戦闘投入は1941年7月9日のことで、それまでに第90爆撃飛行隊はポールブルックに移動していた。初の爆撃目標はドイツ沿岸のウィルヘルムスハーヴェンでドイツ海軍の基地があった。当時の英報道は同機の飛行高度から「成層圏爆撃」と呼称していた。

 

昼間爆撃に3機が投入され、各機はC、G、Hと呼称された。午後3時に離陸し、ウィルヘルムスハーヴェンを高高度から狙う計画だった。

 

同飛行隊の公式記録がミッションで何があったかを伝えている。

G機C機は1650時から1700時の間で第一目標を高度28千、30千フィートからそれぞれこぐ駅下。G機は1,100ポンド爆弾4発を投下し、C機は1,100ポンド爆弾2発が切り離せず、投下したの2発だけだった。

 

爆弾が「切り離せない」とは爆弾倉から投下できず残ったままの状態で基地に帰投したことを意味する。

 

AIR MINISTRY

RAFのフォートレス Mk I に乗員が乗り込んでいる。同機はノーザンプトンシャアのポールブルックを出撃した。

 

爆弾破裂が視認されたが、爆弾4発はバウハーフェン港の西250ヤードに命中し、その他は150ヤードの間隔で南東に落下した。電気系統の故障で両機のカメラが使えず写真撮影はできなかった。

 

だがトラブルはさらに続き、航法用の「アストラドーム」のプレキシグラスが18千フィートを飛ぶG機で凍結した。公式記録では「火器管制」が「不可能」になったとあり、アストロドーム機能の不調がどこまで影響したかは不明だ。

 

NATIONAL ARCHIVES

第90飛行隊の作戦記録簿にB-17二機の初の戦闘記録が残る。

 

 

だが脱出に成功したのは同機に運があったことを意味する。メッサーシュミットBf 109戦闘機と思われる2機がフォートレスの2千フィート下に見つかったためだ。

(敵戦闘機は)上昇しいったん右舷600-800ヤードまで接近したが、一機は制御不能なスピンに入りそのまま600フィート下でスピンを続けた。二機目も攻撃を断念しスピン降下した。発砲はなかった。

MINISTRY OF AIRCRAFT PRODUCTION 

フォートレスMk I, AN529, が米国から到着した直後の姿。同機が1941年7月8日出撃の際のC機である。

 

三番目のH機もトラブルに見舞われた。高度28千フィートで潤滑油がなくなり、第一目標の爆撃を断念、北海の島ノルダーナイに1,100ポンド爆弾4発を4:45 PMに同じ高度から投下した。「街から500ヤードほど離れた砂州上に炸裂の様子が見られた」が、撮影写真上ではなんらの攻撃効果は見られなかった。ただし、H機のトラブルはこれで終わらず、戦闘記録に以下記載がある。

 

側方フラッターが発生したのは水平安定板で潤滑油が凍結し、厚さ7インチにもなったため、爆弾投下後に発生した。この対応のため高度15千フィートに降下したところ潤滑油が解凍し水平安定板が機能回復した。エアスクリュー(プロペラ)4基を逐次フェザリングしたが振動の解消につながらなかった。

 

戦闘デビューは不運に終わったが、同飛行隊は再度出撃しており、今度は別の三機がベルリンを7月23日に爆撃した。高高度爆撃を目指したが雲にさえぎられ、雷雲もあったため各機は爆弾投下できず帰投したのだった。

 

WAR OFFICE

ウィンストン・チャーチル首相がフォートレスMk. Iの飛行ぶりを視察した。

 

1941年9月までにRAFフォートレスは26回出撃し、延べ51機が動員された。だがうち半数が爆撃を中止し、一発も投下されずに終わった。初回出撃の際の問題以外に搭乗員はスペリー照準器のトラブル、機関銃の凍結にも苦しみ、7機を喪失した。

 

RAFが経験したフォートレス運用結果は芳しくなかったが、ドイツ首都まで収める航続距離が証明されたのは重要だ。英国はその後B-17は昼間爆撃に不適と判断した。ただし、理由は機体の欠陥というより自軍の戦術の不備によるものが大きい。

 

英空軍の戦術では爆撃機は個別に飛行する、あるいは小編隊で運用するものとされ、大編隊で相互に防御射撃を行う米陸軍航空軍(USAAF)の戦術と異なっていた。

 

BUNDESARCHIV

ドイツ空軍の訓練教材はUSAAFのB-17の防御兵器の範囲を示した。

 

RAFの爆撃飛行では高高度を取ることで生存性を高めようとしtが、結果としてルフトヴァフェ戦闘機の追撃を逃れることはできなかった。また精度が低下したのはスペリー照準器が米軍が使用したノーデン照準器より劣っていたためだ。高高度飛行により機体、搭乗員が過酷な低温にさらされた。

 

その後英軍はフォートレスを北アフリカで短期間使用したが、結局長距離対潜警戒任務に投入した。それはそれでよい成果をあげたといえる。その他にも当時の用語で無線対抗任務に投入し、航空電子戦のさきがけとしてドイツ防空体制の無線交信を妨害したものの、爆撃機としてはヨーロッパ戦線では使われなくなった。

 

この一方でボーイングは同機の基本設計を見直し、敵戦闘機の攻撃を受けても生存できるようにした。動力付き砲塔が追加され、.50口径機関銃2門をそれぞれコックピット後方、機首下に装着したほか、機後方にも.50機関銃に問の砲塔をつけた。

 

この改良型がB-17Eで、フライングフォートレスはUSAAFが運用しヨーロッパ戦線に1942年8月17日から再投入された。その日、12機変態でフランス北方ルーエンの鉄道操車場を襲撃した。機体損失は皆無だった。イングランドのポールブルックから出撃しており、英軍が一年前に使ったのと同じ基地だった。

 

その後B-17は第八空軍が昼間精密爆撃作戦で多用したことは著名な事実だが、同年中にUSAAFのB-17は300機超がイングランドに展開していた。1944年春に第八空軍のフライングフォートレス部隊は戦闘機援護を伴いベルリンへ爆撃行を展開し、消耗を続けるルフトヴァフェに対し爆撃効果の上昇を見せつけた。

 

ということでB-17は後期になり戦果を見せつたが、初期機体が実戦で示した不運な戦果を覚えている向きは皆無に近い。■

 

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The B-17 Bomber's Combat Debut 80 Years Ago Today Was A Fiasco Poor tactics and

Poor tactics and a lack of defensive armament saw the Flying Fortress withdrawn from European bomber operations in 1941.

BY THOMAS NEWDICK JULY 8, 2021

 

Contact the author: thomas@thedrive.com



2021年7月10日土曜日

米特殊作戦部隊でいまだ多用されるH-6系リトルバードの将来が危うくなってきた

 


Army AH-6 Little Bird helicopter


米陸軍のAH-6リトルバード。2016年4月5日の攻撃航空支援演習にて。

US Marine Corps/Staff Sgt. Artur Shvartsberg

 

  • 40年近く供用中のAH-6、MH-6リトルバードは特殊作戦畑で伝説の機体となった小型ヘリコプターだ。

  • 攻撃に、隊員輸送にとあらゆるミッションをこなす 

  • だが、米陸軍と特殊作戦軍団はリトルバード全廃にむかいそうだ。


特殊作戦司令部(SOCOM)がリトルバードの処遇を決断に向かう。同機は特殊作戦で最も長く供用されている伝説の機体だ。


第160特殊作戦航空連隊「ナイトストーカーズ」は二型式のリトルバードを運用する。攻撃強襲用のAH-6と強襲輸送用のMH-6はともに卵型の機体だ。


AH-6は精密な近接航空支援や強襲攻撃を行う。MH-6は非武装型で隊員の搬送にあたる。


主要なユーザーは共同特殊作戦司令部の特殊作戦部隊を構成する陸軍デルタフォース、海軍のSEALチーム6、さらに陸軍のレインジャー連隊だ。


侮れない卵



AH-6の兵装にはM134ミニガンがあり、毎分6千発の発射が可能だ。またGAU-19.50口径ガトリングガン、2.75インチのハイドラ70ロケット弾、ヘルファイヤ空対地ミサイル、スティンガーミサイルも運用可能だ。


リトルバードの価値を高めているのが機体寸法と機動性で、熟練パイロットの手にかかれば、リトルバードはほぼあらゆる場所に着陸でき、ほぼあらゆる標的を狙える。


強襲輸送型は正確な地点に部隊を送り込み、撤収でき狙撃手には重要な機材となり、二輪車輸送も可能だ。


ナイトストーカーズではリトルバード各型を50機ほど運用している。


MH-6M Little Bird helicopter Army Rangers

MH-6M リトルバードが陸軍レインジャー部隊を運ぶ。迅速展開演習にて。November 14, 2018. US Army


「驚くべきヘリコプターで高度の操縦性でアクロバット飛行も可能だ。AH-6を操縦するのはフェラーリに乗るようなもので、他に比較対象がない」と退役一等准尉グレッグ・コーカーがInsiderに語ってくれた。


コーカーはナイトストーカーでパイロットを30年つとめ、11回の戦役参加を有する。


「両型とも小型で簡単に輸送でき、様々な仕事をこなす。こんなヘリコプターはほかにない。AH-6は、アパッチ、コブラ、ハインドでは得られない操縦性が特徴だ」


リトルバードにはデジタルクラスコックピットがつき、ナイトヴィジョンにも対応するので、パイロットは視線を落とさず、ディスプレイを見ていればよい。


今後がはっきりしない

Army 160th SOAR AH-6 Little Bird helicopter

米陸軍のAH-6 リトルバードが特殊作戦軍団のMC-130H輸送機から搬出された。迅速展開演習にて。 August 29, 2017. US Army


これだけ使い勝手の良いリトルバードだが廃止の話題は以前からあった。2019年にSOCOMの調達トップがリトルバードの性能改修あるいは退役を2020年代半ばに決めると発言していた。


2000年代初頭にリトルバード機材は近代化改修を受け、ローターを替え、ドア面積を拡大し、降着装置を強化した。


今年後半にナイトストーカーズはブロックIII仕様のリトルバード受領を開始する。機体構造を一新し、燃料効率を向上し、ローターを強力にしたものだ。改修でリトルバードの供用期間が延長可能となる。


だがSOCOMでは次のブロックIV改修に進むのか、陸軍が開発を急ぐ将来型垂直機FVLに変更すべきかの議論が続いている。


陸軍は次期ヘリコプター機を2024年末の契約交付で実現する予定だ。SOCOMはその後一年かかけてリトルバード改修案あるいは新型機への切り替えを検討する余裕がある。


「MD-530シリーズの後釜となる機材はないと思う」とコーカーはAH-6/MH-6の原型機に言及した。


「2003年改修でAH-6JはAH-6Mになり、グラスコックピット、テイルローターを4枚構成にし、メインローターは6枚と、猛獣の威力になった」(コーカー)


特殊作戦の古参兵MH-6M Little Bird helicopter Army Rangers

MH-6Mは高速ロープ降下回収装置で陸軍レインジャー部隊を送り込む。US Army/Pfc. Gabriel Segura


リトルバード各機は供用中の高性能機材と比べると設計の古さは否めないが、米特殊作戦の先鋒を40年近く果たしてきた。


AH-6が援護する中、MH-6がデルタフォースやレインジャー部隊を1983年のグレナダ侵攻で運んだ。


パナマ侵攻作戦(1989年)でナイトストーカーズがリトルバードでCIA工作員カート・ミューズおよびデルタフォース救難部隊をパナマシティのモデロ監獄から救出した。


モガデシュの戦いはブラックホークダウン事件として記憶に新しいが、リトルバードが活躍し、デルタフォース、レインジャーを支援した。


アフガニスタン戦の初期でナイトストーカーズはAH-6でアルカイダやタリバン戦闘員を狩り、各機の弾薬をうちつくし、携帯した銃器まで使い、あるいはコックピットから手りゅう弾を落として対応した。


イラクではリトルバードが柔軟性と機動性を生かし多用され、ナイトストーカーズは事実上あらゆる地点に投入した。ディタダムの戦い(2003年)でAH-6支援を受けたデルタフォース及びレインジャー部隊の任務部隊は数で優勢なイラク軍に立ち向かい、ローターブレイドに命中弾を受けてもそのまま飛び続ける機体もあった。


MH-6が米国内の演習でビル上空を飛ぶ姿がよくみられ民間人からは懸念の声もあがることがある。だが、訓練こそがパイロットの技量維持に不可欠であり、訓練では人質救出作戦に焦点を合わせる。


第五世代ステルス戦闘機や無人機が飛び回る中でリトルバードの旧式化が目立つ。実際にリトルバードからUAVとして飛ぶ機体も生まれている。だが有効性に何ら陰りが見られないし、パイロット、整備員、さらに特殊部隊員がおしなべて愛着を感じる機体である。■


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US Special-Operations AH-6 MH-6 Helicopters May Soon Go Out of Service

The 'Ferrari' of US special-operations helicopters may soon be headed out of service

Stavros Atlamazoglou Jul 7, 2021, 9:28 PM


Stavros Atlamazoglou is a defense journalist specializing in special operations, a Hellenic Army veteran (national service with the 575th Marine Battalion and Army HQ), and a Johns Hopkins University graduate.



コメント リトルバードの活躍する作品としてミニガンを打ちまくるブラックホークダウン以外に Birds of Prey という映画があり、YouTubeで全編鑑賞可能です。


ロッキードのスカンクワークスが手掛けるプロジェクトが判明。DXで航空装備の開発サイクルは劇的に短くなる!

  

スカンクワークス新規施設が2019年12月の起工式を迎えた。スカンクワークス施設内での新規着工は1980年代以降初めてである。Credit: City of Palmdale

 

ッキード・マーティンのスカンクワークス施設で撮影された写真からプロジェクト四点の存在があきらかになった。その一つは最近出た求人広告とつながり、情報集監視偵察(ISR)と無人航空機システム(UAS)と関連がある。

 

同写真と求人広告からスカンクワークスの極秘構想が垣間見え、「デジタル革命」が設計、製造で根付き、従来は十年単位だった新型軍用機開発が数カ月から数年になる時代が来ていることがわかる。

 

偶然流出したと思われるが、ロッキードの高度開発事業部門が複数の新型機あるいはミサイルのプロジェクトを同時に立ち上げているのがうかがわれる。ロッキードは18カ月前に高度製造施設を起工しており、1980年代以降久しぶりの新施設建設となった。

 

ロッキードから新施設の狙いについて言及はないが、その答えとしてNASA航空部門の予算による新型機開発の前後に始まった一連のプロジェクトがあるのだろう。

 

公表された写真に計画表が映っており、NASA向けX-59静かな超音速飛行技術実証機と並行し、これまで知られていなったプロジェクト数点の記載がある。

 

計画表では「デジタルトランスフォメーションへの移行」とあり、スカンクワークスのデジタルエンジニアリング設計をプロジェクト5点で進めるとある。y軸は「成熟度」で、x軸は「時間」とある。

 

開始時期が最も早いプロジェクトには「P-2251」の表記があり、Pとはスカンクワークスの新型機あるいはミサイルのプロジェクトを指す。反対に最新のプロジェクトがy軸で成熟度がもっとも高くなっており、「P-731」とある。

 

NASAのX-59プロジェクトは5年が経過しており、プロジェクト5点のうち成熟度と開始時期が中央部分になっており、「P-727」と「P-95X」にはさまれている。

 

スカンクワークスの写真はジム・グッドールに手渡された。「スカンクワークス75年の歩み」の著者で、SR-71他ロッキードのステルス機についての著作もある。

 

グッドールは7月3日に自身のフェイスブックに同写真を掲載した。カリフォーニア州パームデイルのスカンクワークス施設のVIP見学をした直後のことだ。

 

写真ではグッドールがスカンクワークスの組立建屋内にいるのが映っている。X-59の大型模型と同機の胴体部分用のツーリングジグの間に本人が立っている。

 

また側面に計画表が映っており、スカンクワークスが取り組むプロジェクト5点の記載があり、箇条書きで各プロジェクトの特徴が記載されているが、文字は判読できない。

 

スカンクワークス広報は非公表プロジェクトの詳細に関し言及を避けており、軍が機密指定しなくても社内情報は公開しない同社方針に触れている。

 

2020年8月からロッキードはP-95Xプロジェクトで求人広告を出しており、製造技術者では機密情報取扱いの資格審査があるとしている。別の求人広告から「P95X」事業がスカンクワークスのISR・UAS関連であるとわかる。

 

5月10日付の求人広告では経験豊かな製造管理職を求め、P-727含むプロジェクト4つの担当とある。その他はP-26、P-28、P-47だ。

 

計画表の題名にあるデジタルトランスフォーメーションへの移行とはスカンクワークスがデジタル設計、デジタルエンジニアリングを採用したのを示しているのだろう。同社は StarDriveと総称している。

 

スカンクワークス関係者は StarDrive構想を昨年9月に発表していた。それによると空中発射式UASをスピードレイサーの名称で開発するのに利用されているとある。2月に空軍研究本部がスピードレイサーを軍需産業懇談会で自律運航能力を高めた低価格巡航ミサイルとして取り上げていた。■

 

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New Factory, Mystery Projects Hint At Digital Skunk Works Push


Steve Trimble Tony Osborne July 08, 2021


2021年7月9日金曜日

B-21新想像図を読み解く。他方で同機の配備に向けた準備も着々と進み、ロールアウト2022年、配備開始2026年の予定と判明。

 B-21 Raider

空軍発表のB-21想像図の一部を切り取った。機体はエドワーズ空軍基地を離陸する様子を描いたもの。(U.S. Air Force graphic)

 

 

空軍から7月6日にB-21レイダーステルス爆撃機の新しい想像図が公式ファクトシートと合わせ発表された。前回は2020年1月の発表だったので、一部に実機と異なる点があったのだろう。今回はエドワーズ空軍基地が背後に描かれており、空軍の420飛行試験隊が同基地に常駐しB-21の地上試験、飛行試験双方を実施する。空軍のプラント42があるカリフォーニア州パームデイルで完成するとまず、エドワーズに移動することになる。

 

レイダーの全体形状は2020年の初公表時から大きな変化はないようだ。ただ詳細な点に目が行く。まず、コックピットの窓形状だ。これまでの画像では風防は二枚構造でB-2Aスピリットに似ていた。今回のレイダーは4枚構造のうち、後方の左右二枚が大きく異なり、大きくカーブがつき、かつ前方の窓より狭くなっている。

 

次に気づくのが「鷹のくちばし」形状の機首部分で、B-2スピリットに通じるものがあるが、第二回目公表の画像では消えていた。今回は「くちばし」はスピリットより先に突き出している。主翼ではこれまでの画像より厚みが増えているように見えるのは、描画上の問題なのだろうか。

 

今回の画像では空気取り入れ口が不明だ。実はここで空軍が大幅再設計を求めてから重要設計審査を2018年11月に通過させた経緯がある。問題とされたのは空気取り入れ口のサイズで、エンジン作動の効率面で空気を鳥れる量の最適化が必要だったのだが、費用面日程面で影響は出ていない。

 

B-21レイダーはファクトシートでは大規模なシステムファミリーの一要素とされ、通常型長距離爆撃機となっているが、そのほかに情報収集監視偵察型、電子攻撃型、通信機能特化型等があがっている。各種スタンドオフ、直接攻撃兵器を運用するほか、核運用能力も確保し、有人操縦または無人運用が可能となる。その他重要な要素として、NGAD等と同じくオープンシステムズアーキテクチャーとしており、統合リスクを減らし、将来の性能向上に対応することで、脅威の進化に対応させるねらいがある。

 

今年に入り早々にB-21二号機が製造中との空軍発表があり、一号機は2022年初頭のロールアウトに向け完成度を上げているとあった。空軍迅速戦力整備室長のランドール・ウォルデンによれば、一号機はロールアウト後に大規模地上テストを行いその後初飛行になるが、二号機は構造試験を主に行う。レイダー初号機の製造で得た教訓は二号機に応用されており、作業はずっと迅速に行えるようになり、作業員は設計図通りの制約から解放されたという。

 

6月に下院軍事委員会公聴会で空軍次官補ダーリーン・コステロは誤ってB-21の最初の二機が完成済みと発言したが、その後空軍は発言を訂正し、二機は製造中とした。ただし、空軍は完成予定あるいは遅延していると述べておらず、事業は2022年初頭のロールアウトに向け進んでいるとみられる。

 

B-21は2026年か2027年の配備をめざし、エルスワース空軍基地(サウスダコタ)が最初の運用基地となり、ダイエスAFB(テキサス)を予備とする。空軍は基地選定では運用面とともに近隣住民への影響を最小限とするよう配慮しつつ、既存施設の活用によりB-21運用コストの節減を図ることを目指したと発表。最終的な配備基地決定は今年中に行い、その前に艦居インパクト調査結果が今年夏に出るのを待ち、B-21用の施設建設を始める。

 

他方でエルスワースAFBではB-21レイダー用の環境防御シェルターの試作型を設置し、データを数年分収集し、シェルターの最終形を決める。同基地の天候条件が最も過酷かつ多様になため試作シェルターの設置場所に選ばれた。

 

「天候防御シェルターで機体寿命が延び、紫外線への露出を減らすことで整備作業も楽になる。また降雪、融雪による氷結、解氷対応も減らせる」とグローバル打撃軍団でB-21導入を担当するシステム管理室長デレク・オークレイ大佐が述べる。「シェルターにより機体をいちいちハンガーから出し入れせずに出撃を短時間で実現できる効果もある」■

 

Let's Talk About The New B-21 Raider Rendering And Fact Sheet Released By The U.S. Air Force


July 7, 2021 Military Aviation

STEFANO D'URSO

Stefano D'Urso is a contributor for TheAviationist based in Lecce, Italy. He's a full-time engineering student and aspiring pilot. In his spare time he's also an amateur aviation photographer and flight simulation enthusiast.


2021年7月8日木曜日

米空母の将来像----大型空母路線を続けるのか、それとも小型空母へ思い切って舵を切るのか。いずれにせよ一長一短あり、決断が注目されるところ。RAND研究所が提言。

 


 

後の米空母を検討しての結論は、何事にも代償がつきまとう、ということだった。

 

米海軍は従来より小型で安価な空母を調達できる、建造中の130億ドルのフォード級巨艦を導入する必要はない、というのがRANDコーポレーションによる最新の検討内容だ。だが、小型で安価な空母は性能も低くなり、地上部隊への航空支援を行えず、敵が優勢な海域では戦闘がままならなくなる。

 

 

 

 

議会からフォード級空母に代わる選択肢の検討を求められたRANDは2016年に米海軍向け極秘検討を行い、今回発表されたのは差しさわりのない部分だ。当時は。

 

RANDは四つの選択肢を提示した。

 

-CVN-8X は排水量10万トンのフォード級から装備を省略した版で、原子炉は40年間燃料交換が不要とした。フォード級は25年で燃料交換が必要となる。カタパルトもフォード級の四基を三基に変えた。

 

-CVN LX は7万トンと1950年代の初の「スーパー空母」フォレスタル級に近い。ハイブリッドの原子力通常動力推進方式とし、原子炉をニミッツ級フォード級の二基から一基にする。大規模規模の航空戦力を搭載でき、ニミッツ級を上回る効率を実現するが、速力生存力ともにフォード級を下回り、航空団のソーティ数も劣る。

 

-CV LX は43千トンの通常方式推進艦で強襲揚陸艦アメリカ級の派生型とする。カタパルトを有さず、搭載はF-35Bの25機に限られ、一日50ソーティーしか対応できない。空中早期警戒機や電子戦機がなく、「従来型空母あるいは陸上の機材から支援を受ける前提。敵の脅威が深刻でない場所あるいは戦闘集団の一部として行動可能となる。CV LXは第一撃を加える装備とならない。統合航空団を搭載できないからで、特にAEWおよびEW(空中早期警戒機、電子戦機)の不在が大きい」

 

-CV EX は2万トンの超小型空母で通常動力推進方式。搭載は短距離離陸機が6機から10機に限られる。イタリア空母カボールに似る。建造単価は25億ドルと最も低く、RANDはCV LX空母4隻でフォード級1隻と同じソーティ数を確保できると試算した。「CV EXにもCV LXと同じ制約がつき、飛行甲板はさらに小さい。燃料、弾薬の搭載量も同様で、低レベル緊急事態への投入、あるいは従来型CVNとの連携でしか運用できない」とRANDは結論づけた。

 

選択肢は示したもののRANDは特定の推奨はしていない。だが、報告書を見ると建造費が低いと性能も劣ることが明確だ。通常型の固定翼機F-35Cを発艦させようとすると空母にはカタパルト、拘束着艦装置を置ける大規模な飛行甲板が必要だ。小型艦ではF-35Bやヘリコプターの運用なら可能だが、E-2早期警戒機やEA-18電子戦機は運用できない。

 

そうなると低性能空母では米国の戦闘機能に制約が生まれ、米本土から遠く離れた地点で空母航空支援を展開する際に影響が生まれる。フォード級への予算投入について、退役海軍大佐でRAND研究員のブラッド・マーティンはこう語る。「代替策は低価格だが海軍が必要とする戦力は犠牲となる。一部の機能はなくなっても大きな影響は出ない。ソーティー生成数が例だが、その他は大きな代償につく」

 

RANDが提唱する大型原子力空母案はいずれも海軍に大きな変化をもたらさない。だが小型の二案は通常型推進方式で変化は避けられない。「通常型動力艦をニミッツ級の後継艦とした場合、海軍の運用コンセプトに大きな影響が生まれる」「統合航空戦力を運用できなくなるからだ。攻撃、防御、制空任務はいいとしても、外部からの支援に依存することになる。現在はすべて単艦で実現している」(マーティン)

 

では最良の選択はどうなるか。実はない。海軍がこのまま巨大空母路線を継続しフォード級と大差ない艦を建造するのか、それとも小型艦として戦力は思い切って断念するか、のいずれかだ。■

 

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Smaller Aircraft Carriers: Is There Any Point?

by Michael Peck

July 6, 2021  Blog Brand: The Reboot  Tags: U.S. NavyCarrierChinaMilitaryTechnologyTrumpRAND

 

Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook. This first appeared earlier and is being reposted due to reader interest.

Image: Flickr